決まり文句を調整する力を養う | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

たとえばですね、学校の教室で授業をすると・・・①隣に人がいるので緊張感がある、②授業後に先生に質問できる、③何かの実験など、その場にいないとできないことができる、など、オンラインの授業とは違った "benefit"がありますね。で、今回は、この "benefit"に当たる語を正しく使う、というお話しです。もし、このbenefitをtrendにしたらどうでしょう。"We cannot go against this trend, so learning in traditional classrooms is better than taking online classes." とか言ったりして。こういうのは非常にまずいです。なぜなら、この部分が「記憶されている文」で、「とにかくこれを言ってしまえばいいのだ」ということで準備をしてきた、というのがバレるからです。その証拠に、trendとは言えないものをtrendだと言っているわけです。

 

決まり文句などをたくさん記憶するのはとてもよいことです。ていうか、英語を学ぶというのは、英語のフレーズを記憶していくことと同義であるとさえ言えるくらいです。けれど、どんな場合でも「このフレーズを使えば解決するのだ!」というものはありません。自分がどんなことを述べたか、によって、次にくるフレーズは異なります。その内容に合わせてthis (   ) ここの(  )にくる語を正しく選択することが重要なんです。英語はフレーズを正しく覚えるのが第一段階。その次に「内容に合わせて調整する」のが第二段階。TOEFLではこの第二段階が試されています。多くのテストでは第一段階でよいかもしれませんが、TOEFLに臨む場合には、第二段階を意識しましょう。