みなさんこんにちは。
留学のためのしけんや英語塾主宰、TOEFL受験コンサルタントのしけんやしのぶです。
今回もご訪問いただき、ありがとうございます。
発音の問題って、永遠のテーマですよね。
発音が悪くて伝わらない!
という経験はありますか。
こちらの動画で解説しました。
(動画で言い足りなかったところを書きますね。動画はTOEFLについてしか話さないので。)
発音が悪くて通じないなんて、お若い人々にはいらっしゃらないのではないですか。
ちゃんと「ディズニーランド」って言えますよね。「デズニーランド」じゃないですよね。もう十分です。
発音はできるにこしたことはない、けれど、それを徹底して習得するには、よほどの正当化事由がない限り、コスパが悪い、ということです。
これだけWorld Englishesが話されているなかで、標準英語の発音を徹底的にマスターすることの意味は大きく薄れているような気がしますよね。
もちろん、英語全体の底上げをするのに、発音を磨くことは大いにけっこうです。でも、それなら、文法もやるべきだし、背景知識もやるべきだし、要約の仕方もやるべきだし、聞き取りもやるべきだし、・・・で、結局、発音も、その中のone of themであるにすぎない、ということになります。
ですから、TOEFLに絞っていえば(これが動画の趣旨ですが)、発音が悪いから・・・というのは、何か自分のspeaking能力が「発音のみ」によって台無しになっている、というような誤った印象を「自分自身に」与えているような気がしますね。
もっともっと他に原因があって、Speakingができないのだと思われます。それほど、言語の運用能力は、深いところでいろいろ絡まっているのだと思うんですね。
多くのTOEFL受験生にとっては、発音に特化してそれを磨くというのは、ちょっとコスパの面で問題がある、というのがわたしの結論です。
だからこそ、コスパを度外視して行われるべき、公教育では、英語の授業では、いつも発音にはこだわってほしいとも思うんですね。発音って(これだけ否定して言うのもなんですが)、勉強するときにいつもつきまとうものだから、発音ができると、「勉強がとてもやりやすくなる」んです。これって、公教育のすごく大切なところ。
文法だけができて、発音がへたくそなのに、すごい英語ができる(読める?)人が、大学の先生とかにもいらっしゃいます。そういう人は、天才です。発音という大きなエンジンを失っても、なおかつ英語が学べたのですから。逆に言うと、文法ってそれほどに重要なんですね。
だから文法を!
というのは、天才のみなさんの論理。
わたしたちは、この文法を大きくカバーできる発音(音声)をもっています。だからこちらにも同じくらいのウエイトを置くべきだと思っています。この文法と音声の法則を車の両輪として、英語の能力を上げていくのが大切だと思うんですね(東後勝明先生は、「音法」と呼ばれていました)。往年のラジオ英語会話ファンのみなさんには、ピンとくる話ですね。
学校ではぜひ発音も力を入れてほしいな。それが「自立した学習者」を育てることにもつながっていると思います。
まとめ
TOEFL : 発音は、そんなに気にしないで。
学校の勉強 : 発音の基礎は勉強しましょう。
となります。
この話には論理的な一貫性がありません。それほど音と文法は深く絡まっているし、逆に、それをさっとほどいて部分的に瞬間的に能力を上げることが「テスト勉強」の本旨でもあるから、なんですね。テストが入ってくると、そしてそのテストの重要性が大きくなればなるほど、うまく英語を学ぶことができなくなるのかもしれません。