~小さな地域でのサテライト複合施設構想~ | 和歌山市議会議員 戸田正人 オフィシャルブログ Powered by Ameba

~小さな地域でのサテライト複合施設構想~


☆コミュニティセンターとは生涯学習+市民サービス?☆


和歌山市直川地区に設置された北コミュニティセンターは、従来の縦割り行政のままでは実現できなかった、印鑑証明や住民票発行などの機能を持ち合わせた市民課の市民サービスセンターと乳幼児健診などが可能な地域福祉課の北保健センターと生涯学習の目的で設置されている北コミュニティセンターが館内で繋がっている、いわゆる複合施設であり、兵庫県西脇市市長が早速視察に訪れるほどのポテンシャルを兼ね備えている施設であります。館内の各部屋の予約状況を見てもかなりの稼働率で市民に使用されており、和歌山市行政の在り方として、評価をするところであります。

しかしながら私は、過去に設置された同等規模のコミュニティセンターにかかった建設・土地購入費用合わせて約187千万円のような多額の財源を確保して早急に現行のコミュニティセンター平均敷地面積である5618㎡(1700坪)の土地を探し、平均延床面積2285㎡(692坪)の建物の建設を推奨するものではありません。


☆サテライト型複合行政施設☆


 本市財政状況を考えても、今までのような多額の予算措置など大変厳しい事は承知しており、国の補助金や国庫交付なども期待は薄く、また市内における昨今の社会情勢を考えても好条件での広大な土地など見つけられるのは至難であると思うとこから、規模を縮小し、現行規模のコミュニティセンターの二分の一や、三分の一程度規模の小さな地域でサテライト型複合行政施設と言うような構想を、新たに考えていく必要もあると考えます。

敷地や建物も現行規模のコミュニティセンターを基準とするから最適地が見当たらないのであって、現行の二分の一や三分の一程度の規模の施設であるなら、最適地が今後速やかに見つかるのではないかと思い、また新たな選択肢として、土地の取得、館の建設といった概念を一新し、既存の空きビルや建物などを利用したりすることも方法論だと思います。

そのような空きテナントへの入居や、空きビルや建物の借り上げや、買い上げをし、より小さな地域でのサテライト複合施設構想なら、実現できるのではなかろうかと考えるものです。



市民が求めているのは、日常生活を営む範囲の地域における人と人の交流の場であり、その延長が、いわゆる地域社会における住民交流の希薄化を解消し、古き良き時代の地域コミュニティの復活とも呼べるものにつながっていくとも考えます。

戸田正人質問=そのような点を踏まえて、新たに地域状況を再考し小さな地域でのサテライト型複合行政施設という構想を考える事はできないかどうか、市長の見解を聞きしました。


大橋和歌山市長答弁=現行規模のコミュニティセンター構想や費用積算は行えていないのが現状であります。23年5月にオープンした複合施設である「紀ノ川さんさんセンター」は周辺地区の住民に広く活用され、にぎわいもあり、市民が求めている日常生活を営む範囲の地域における人と人の交流の場としての機能を発揮しやすく、従来規模施設ではなく、議員ご提案のサテライト型複合行政施設を既存の施設や、空きビル等の活用を鑑みながら設置していく事が望ましいと考えています。




 ☆日常生活を営む地域での交流☆


市長のサテライト型複合行政施設に対して、前向きな答弁をいただいた事に高く評価させて頂きたいと思います。

私が住んでおります四箇郷地区は、現在人口16701人で和歌山市42自治区の中では8番目に人口の多い町であり、生涯学習では河南コミュニティセンターブロックに属し、ブロック内の一番に西に位置する四ヶ郷地区の有本から、一番東に位置する小倉地区の上三毛までは直線距離で東西に約10kmもの広範囲であります。また、保険センターの区割りでは紀ノ川を超えて紀ノ川さんさんセンターの北保健センターに属し、包括介護支援センターの圏域では和歌山市役所介護保険課内の第8圏域に属し、縦割り行政の区割り振り回わされており、地区住民は大変混乱し、不便さを感じるものなのです。

そのような状況を考えますと、四箇郷地区だけではなく同じように不便を感じている地域もあるやに聞き及んでおります。和歌山市行政圏域をあらためて見直すという事も含め、新たな住民サービスであるサテライト型複合行政施設設置を検討して頂けますよう要望させて頂いた次第です。