先ずは皆さんが馴染んでる、食前、食後、食間、眠前の服用に関するワード
科学的裏付けよりは運用上、法制上の都合で成り立ってる。困ったことに「胃に優しいから、食後ね」と無思慮、耳ざわり良さからオウムのように先輩から引き継ぐ医師の多いこと。
一度も立ち止まって「処方、処方学」視点で考えたこと無さげ。
そも薬剤は、第二次大戦までは、経験的にか生化学的に裏をとった主に【草木】からエキスを抽出して投与してた。そう数千年も東洋だろうが西洋だろうが【せんじ薬】の呈が始まり。
胃炎に効くとか吹き出物に効くとかケガの治癒を助けるとか。
水薬スイヤク、ミズグスリは必要があってこの原形のまま使われてる。
それを上手く細粒や顆粒にして今でいう粉薬、散剤にして使用を容易にし、内服とか注射薬(滅菌必須)へと広げていく。
幸運なクスリもしくは素では飲ませられない薬が、今西洋由来と勘違いした受け止め方の錠剤、コーティング剤、糖衣錠で出回ってる。カプセルに散剤もある。
そこで言いたい。鎧をまとった薬が大半なのは、小腸で吸収されるまでに胃の滝のような酸性プールでダメにならないようにする工夫が主な目的。
胃に優しい】とんでもない、通り抜けるべき迷宮の途中に小ボスがいるから少しでも到達の効率よくするためにクスリが防御してる。
胃に障るのとか解熱鎮痛剤とか鉄剤くらい⇐皆さんの知ってる
推測だが戦前の識字率、文盲度を加味したオカミ、学者さんの配慮で、食事絡みだと飲み忘れが無かろうとしたのでは。落とし穴だった。
吐き気止め食前、胃もたれの治療は食後とかそれなりのものあるが大半は、食事にとらわれること自体が服用ためらいからの失薬のみわすれに。
たまたま小生の呼吸器科では朝いちばんや寝る前30分、小一時間が嬉しくなる奏効感が来易いからこそ熱をもって診察室で語る内幕はあるが。
食間】これがまたたまらん。漢方はもともとせんじ薬から離れがたい流れがありインスタントコーヒーと同様のフリーズドライで、白湯戻しを想定され【コーティングとかありえない部類
それで胃酸の禍を回避するつもりだったはずだが、なんと食後2時間とかかってに根拠あやふやな言説こまるなあ。エアコンの28℃がガセの役人の思い付きだったのがつい数年前本人たちが告白したばかり。
2時間とか、前日の21時から食べないでと胃カメラしてみれば10人に一人くらい内容物でボツ(年間400してた)くらいに【個人差は10倍100倍ある】のが臨床医の基礎、根本立ち位置
40年放置してたけどいい加減だわ
漢方】胃酸対策がほとんどとれないので(オースギなど一部錠剤は良)大まかには食前⇐これも30分だとギリ通過かも。食間はもうひとつ一般のかたの誤解を生み、食事のあいだにと食事中に長年の事故例もまま遭遇する
このへんと朝いちばんや寝る前はわかりやすく、ほかに10時11時や4時5時の自分の胃が休憩中のほうのタイミングに合わせるあたりがおすすめ
西洋薬の隙間を埋めてくれる程よい薬種で有益なので、胃酸を避ける1点をこころがけて
クスリの用い方】少しばかり患者さんの絵姿や薬剤がクチから小腸思い浮かべれば良きなり