医療保険制度】世界に冠たる
国民皆保険として運営されてる国は日本が唯一。
高い掛け金払った金持ちがAランクの治療で保険未加入の一般人はCクラス救急車で到着してもランク表を見せられて選ばなくてはならないアメリカの典型の資本主義からの保険とは別格。
なのに、書かざるを得ない。誇りに思ってる日本の保険医療がボディブロー40年間浴び続けて、予算の削減しか目標にしてない政権に総額さえ締め付ければとゴリゴリの官僚と政治家が跋扈してる現状。
以前も再診料を1点だけ削る(合理的裏付け皆無)だけの姑息。1点10円だから200、300人/月の医院で2.3千円だが日本全体では何万院所もあるし病院の規模ではその数十倍がプールに集まる。
節約できたぞと、Excel見てるだけの人は気楽なもんだ。
40年も保険診療にかかわってれば上記は些細な小賢しさ、いくつも突き合わされてこの世界でいきてるんだ的なもの。世界中からすれば幸せなほうの受益者(患者さん)への診療。
10年ほど前のメキシコ発の新型インフルのとき世界で話題になりデータ垂涎の的だったのが【抗原判定キット】たしか保険持ちなので窓口で¥1500程度だったから、当時発熱アリの方のほとんどが検査受けたはず。なので地域分布、年齢分布など苦も無くビッグデータに。
他国では¥5000円前後から1万円の自己負担になるので母数がお涙スズメのだったはず。
疫学的な金字塔なのは2.3割負担で精密な診断うけれる幸運な環境。
CRP】C-反応タンパク
原則的に身体内のどこかの炎症を拾ってくる優れもの。分かりやすさで言うと定性でゼロから
6+。精密には定量法が使われるが、日本での検査の精度が格違いなのでこれも垂涎。
一時は腫瘍(悪性腫瘍、ガン)の早期発見マーカーかと注目されたが臓器診断まで至らず。
今は尿や線虫法や別の血液マーカートライアルのほうにベンチャー来てるが九大とか大学の研究室も参入の流れで厚労省は気配がない。早期発見は医療費のドラマチックな節約なのにね
話が奔走しましたが、
旧3大成人病】糖尿病、高血圧、脂質異常】の取り扱い大改編
40年の保険医人生で今期最悪のアコギを見せられましたわ
特定疾患療養管理料】というものがいろいろ名目はあるが、内科では疾患の多様さや複雑さのためにマイナー科のように1日200、300の外来をこなせず1人10,15分で初診だと30分はザラなのが現場につき20,30人しか診察できないし、診療の質を落とさないためにも労を要するので。その分の加点が特に慢性疾患の管理の観点で追加されていた歴史がある。
※「患者の治療管理を計画的におこなっているかかりつけ医が、患食事や運動、睡眠、嗜好品などに関して気を付けるべきことを、患者に対してわかりやすく指導および管理したときに算定できる点数」
ということで特に開業医の経営にたいする加味として内科医たちは仕事してきてた。
が、今回の中医協で上記3疾は数も多く医療報酬での比率も多いので【削減】を主目的に、以前のように算定できなくさせ【生活習慣病】従来にⅡを新設し総合的に減額を実現。旧来をⅠとして、目くらましのごとくまるでオプションのようなネーミングだが単に【特定疾患療養管理料】から外して多数の患者さんが対象の3疾が減額つまり保険者の出費がへる制度スタート。
かっこ悪いことに2年ごとの4月改定に間に合わせきれずお初の6月からも奇異。
いろいろ文句たれる気はないが、高齢の開業医の廃業が加速することは厚労省役人の脳裏には浮かびもしないようだ。医師数が減るのは医療情勢の悪化⇐担当官庁の粗暴さ
タダでさえ電子カルテ、レセオンライン、マイナンバー関連のオンライン化でいまだ現役で頑張ってる先輩たちアナログ世代には医療以外のいらん負荷でしかない。紙カルテやオンラインでないCDレセ提出にも、届け出がいるとか圧力しかこない。
運送業どころではない、医業のベテランを自動的にへらす施策【大したことない学歴だけの視野も狭く国を背負う能力も気概もない役人⇐自アタマが悪く、気概がないとか害毒政権だわ
さすがに6/6は新レセ初動に追われへとへと。やっと本日毒づくくらいのむかつきに