コラム】小ネタ1 商品名 | todakaclのブログ

todakaclのブログ

呼吸器内科開業医(救急救命15年/呼吸器40年)
折々につぶやき珠に【大声カモ(*'▽')
当面【gooブログ】で消失した過去ログ掘削が主です

薬品名】は最近ゼネリック法で先発ブランド品以外は薬品名薬剤名そのものしか表記できずアレンジはなく末尾に製造会社名という味気ないものに、かつ長々とした覚えにくいものだらけに。

 

と、愚痴るのも

小生の医師歴40年の前3/4くらいまでは医療界特有の文化が

商品名としての薬品名は先ずは処方する現場の先生方に覚えてもらうのが第一義なので、製薬会社は広報系の部課長のみならず担当専務取締役まで関わって名をきめたもの、慣習定着。

と硬く言いましたが、こっからはお気楽に読み流せますよ。

 

当時シェアー大きく日本一有名だった緩下剤あり、

ソルベン】そう、solution(溶ける)ソル+便ベン

このシンプルさがいい。1年目の研修医でも一発で覚えてくれてた。

残念ながら小生現役の時に謀略によって配薬の憂き目、悲しや~いつか項をかえて語るかも

 

ヨーデル】察しやすき【良く、よぉ出る(#^^#)なり~個人的に気に入り

ベンコール】便があたまでド直球感callコールですね

 

金属と親和性のある人類

アルサルミン】アルミニウムが主剤の胃薬、粘膜保護と胃酸の低減。昭和60年代はこれ一剤で9分がた役をなすと先輩諸氏が頼みにしてた。H2ブロッカーやPPIプロトンポンプ抑止剤が世にデビューしてからも基礎薬として併用珍重されてる。

マグミット】マグネシウムあの古風な使い捨て発火型フラッシュの玉にも使われるアレです。

無敵の緩下剤(小生命名でしかないですが)センナシド生薬の各種の下剤とは違い、腸内の便塊を柔らかくもしくは液状にするだけしかなく、大腸の吸収作用にも応じないため言い切れば服用吸収される薬剤とは異質で副作用がほぼ皆無。

かつ胃の緩衝材の役もあるので胃腸薬としても存在感あり。

カマグ】これはマグミットの散剤版。ネーミングがおもしろい。業界では当たり前のように皆が呼称するけど【酸化マグネシウム】の【化マグ】なんです、現代風の元祖かと

 

今日はここらで、続編あるかもです。