民間療法】vs正統派医療】 | todakaclのブログ

todakaclのブログ

呼吸器内科開業医(救急救命15年/呼吸器40年)
折々につぶやき珠に【大声カモ(*'▽')
当面【gooブログ】で消失した過去ログ掘削が主です

民間療法】vs正統派医療】

2019-05-22 10:27:06 | 日記

声:原稿

民間療法】vs 本流】正統派医療】
西区 戸髙 憲二
呼吸器内科の専門性から気管支喘息、それも伝わりやすさから「喘息死」の推移からはいります。



1950年 昭和25年 戦後5年には1万6千人が国内で亡くなっていました。
キサンチン誘導体(アミノフィリン、テオフィリン)とβ-2刺激剤を両輪として適宜ハンドネブライザー使用で治療するも間に合わず、副作用の難しい内服・注射のステロイド剤(プレドニン、リンデロン、ソルメドロールなど)投入をせざるを得なかった。【骨粗しょう症、糖尿病、白内障など
この標準治療でも社会が豊かになることで生活環境の改善など相まって年次により突出はあるものの漸減。結核がストマイなど特効薬や検疫の組織化で激減するのを横目に。
月日はながれて1980年頃安全性に配慮した吸入ステロイドの嚆矢アルデシンとベコタイドがデビュー。が、全く流布されずくすぶる。1985年小生医師と成り師匠吉川浩一先生とこんなに薬効のある薬なのに他医が使ってくれないと嘆いていた時代。単に内服注射ステロイドから画期的に安全性を高めたものを、患者さんのみならず説明すべき役の医師でさえも感性で避けてたのが歴史的事実と見ています。ちょっとばかり嘆かわしい。
ま、黎明期の薬剤にも問題あって、薬効が薄すぎるため何と「4吸入を毎日4回もすれば効く」と東北大の当事第一人者の教授が発言し会場がどよめいた逸話あるほど残念な開祖のクスリではあった。
それから間もない1990年頃に前後してフルタイドとパルミコートがデビュー。
おくれてキュバールが新世代三剤として各社工夫により薬効が現実的に強力に成り、大雑把には内服プレドニン10mgの効果が100μ単位で可能に約100倍と【精細には200~800μ/日なので10倍50倍ですがね。
ようやっと一般内科の先生方も現金なもので使い始めてくれて、案の定統計にも
90年代後半から喘息死6000人から毎年確実に減少し2016年には1500人レベルそして2018年は確か1000人を切ったはずです。
分かりやすさで死亡例を使いました。この間メーカーも著名な研究者の先生方もこの表とICSインキュベートコルチコステロイドの販売量の逆相関を盛んに説いてました。珍しい科学統計で相関だけでは因果関係への持ち込みは乱暴なのですが、コレだけは歴史が当たりだと証明した。つまり特効薬ICSの流布が救った事実です。実は、軽症化も如実に表れており重症度のボックス表でいうところの左への軽症へのシフトが素晴らしい結果として得られてもいるのです。つまりほぼ90%95%喘息という病気を呼吸器内科は克服したと言えるかと。勝ち名乗りとでも。

 閑話休題】この間紆余曲折味わいました。丁度黎明期の85年に医者デビューしたし、先見の明のある師匠についたもので世の医師の保守的過ぎることやわが身可愛さとかでちょっと人よりも勉強した専門性のあるだけの俗人が多いこと。医師の一員である自覚あるからこそその方々の扱いに辟易。
導入期の落胆の記憶は小生の身勝手な思いかもですが、あれだけしつこい二人だなというあしらいから、90年代後半のわれ先に飛びつくし、先見の二人とか持ち上げるしあきれた。自身の医師全体像の始まりかな。
跳びますが、生保(医療扶助、保険会社でなくフフッ)も10年近く働いた病院は開祖の理事長が弱者貧困者のために開いたが故に近隣の生保患者だけでなく毛嫌い追い払われたその周辺の患者まで面倒診て、アッコはそういう病院扱いされてましたよね。胸張って診療してましたよ小生。
んが、それが小生が転職する頃なんとなんと名門大病院様が生保をドシドシ受ける世の中になってましてアレアレですわ。すべてが語れるわけでもないけれども採りッパグレの無い患者と気付いたんだ。さらにかなりオーバー気味にも診療請求が通るし。俗な世界やぁ。
もどって、予防薬】という語句を盛んに使ったし学会も一般内科医にすすめてました。ステロイドの心理的アレルギーは医師の方にこそあったのでやわらげたいという配慮もあったのでしょう。それ一部間違いの根幹間違いの誘発でした。ICSは薬効が遅めなだけで抗炎症剤としては最強の(人類が手にした)ステロイドの一族なのです。
あきれたことに昨年でも予防薬と説明して渡す医師が居たために、当院に来た患者さんなんとなんとアドエアーディスカス250μを日に6吸入もしてたのです。独特な合剤なのでβ-2ロングが2/日上限の薬量。β-2過量はきわめて危険で不整脈や異常振戦がありえるのを3倍です。予防薬と言われれば素人患者はたいした効き目がないだろうからたっぷり使っちまえ、って医師の集団として推測・思慮すべきだったかと思う。その医師個人もこのICSの強力さへの畏怖なかったのが良くない。【正統派の革新的予防薬インタール(ピュ-音)の連想かよ
走りますが、緊急降圧】救急救命の最前線に15年いたのでかれこれ20年前だったかBp180で盲目的にアダラート油性を舌下することを学会が禁則通達した時、やっと出たかご本家命令と安堵したものだった。分かりやすさの例で言えば脳血管障害でホメヲスターシス脳の血流量を必死で保とうと全身がポンピングしてるのを、内服という量の微調整も不可能な投与法でドンと血圧下げれば圧と流量の関係で脳が終わるやないかい怒オコ。
激驚いたことに、小生のかかりつけで不安定な血圧と頭痛メイン他にも多疾な方が夜間救急でソレやられそうになって本人が拒否ってくれました。なんという不勉強。日頃ウンチク話てきに伝えてたのが巧を奏しただけの幸運。汗
なにゆえ異常に血圧が上がったかを見極めるべきであろう。蛇口ひねって水とめればいいとかドンくらい思考省エネして医者してるんだろう。
高度脱水患者に利尿剤ドンとかもいた。単に「悩む」という大切な作業をパスする半不適格者。だいたい200、220なんだよ原因つかんだ後ペルジピンの適宜側注。

なんだかなあ、業界の中で技術者としてのスキルや心意気を認めてくれる方々にかこまれて充分に幸せに日々働いているのに、ホームページの1行目に「この仕事は天職。」とまで、親しい先生からようそんなこと書けたな(好意)ってユニークだけど誇りもって医者してる。偉そうですよね。
だから、スキル上げてもいない上げそうも無い、患者さんを助けたいと思って医学部来たの大半のはずなのに、他者弱者が頼ってくるのをスキルといたわりで接してない方々のことが患者というメッセンジャーがわが身でメールとなって持ち込んでくる。なんか嫌だこの集団に属してること一部拒否る。テレビの常連の似非、脅してばかり見たものに安堵は与えないし、官僚になったペーパー医師免許の出してくる方針の愚かしいこと。医薬分業の愚20年近くたってシモタって頭悪すぎろう、医療費膨らむやん今更零細門前薬局滅ぼそうとするか。
って、アンビバレンツな小生。
そうそう小生は表の55年生まれで85年医師という経歴で5年のdelay自慢なのかそうでないのかどうか18才で九大の物理にフラっと入学(勉強は趣味程度)理論物理やりたいと思ってたが夢や研究が企業的な微積分の世界だし、緻密な実験が不得手(大雑把人間~大胆は呼吸器には向いてた)で2年後チャンと考えてほんとにチャンと東京の某日赤の脳外科部長してた叔父のもとで浪人。その後いろいろ合った中で(当時さもありなんの「勘当」経験の貧困の新宿で黒服バイトなど)熊本コケイ塾から熊大受験の当日に大家からの失火で下宿全焼ね。コレはレアーな経歴ですワナ。所帯道具すべて好きなコミック600冊とかエアチェックでためたカセットの楽曲と写真たち全部消えました。イギリス製の鉄のコーヒーミルだけが二階からストンと落ちたらしく焼け跡に立ってました。3日間日程の初日の夕日の中の景色。すごいでしょ、あとにも先にも北九の病院の事務次長だけでした。全焼ですべてを失ったもの同士互いに他で会ったことないですね今まで。彼は小学生のとき家族5人くらいやったかな。兎もかく物欲は変形します。大切だけど消えることあるの実体験してる。自分のこころ頭脳キャラと心許せる友人だけ(好いてくれてるのが分かりやすい例)。人生でキープできるのはその二つ~際立った人生観がここでさらに加速ですね。
あ、その5年delay】「戸髙先生は5年もかかって医学部はいった人だからね」悪意だね。頭悪いとか不器用とか現役で入った当せんせいさまからして下層にしたかったのだろう簡単に推測できるストローマン型フェイク。ネットでは良く見かける左翼やマスコミの現政権への誹謗ウソだけど。あろうことか共通の正直を絵に書いた患者さんがメッセンジャーなるの。がっかりしたです、患者さんは小生への信頼厚くからの伝聞で事実を知りえたのと、この分析にたどり着くまでのそこまで悪意をもたれるような関係ではなかったはずの思いでしんどかったです。え、今、今はミュート消し去ってますその人。オトコの嫉妬でしょ。
お目を汚しましたかもです。いつまでたっても単刀直入は63歳で奇跡、最近いいとしになったからと言い訳にして好きな人しか近づけないし、ヤナ人はじわじわ遠ざけますね。
「変わってるね」と幼い頃から聞き飽きるほど周りに言われて「同じるべき」かを選択枝に日々試行錯誤した挙句のソロですよ。こちらは何ぼでも他者見てきましたが、そちらはお初の変な奴というポジショニング。ソロは秀吉に怖れを抱かせた黒田官兵衛ドラマ岡田准一観てコレかって。金と名誉で動く奴あぁあ信用できる、主には無い。とね【ヒトの役に立つことが至上の喜び【賢さはヒトのために

本論もどります。
勝ち名乗り】の弊害は、重症喘息を観たことも無い医師が増えたこと。可愛そうなことに結核をやっとギリ診てた小生たちよりも環境に恵まれずその疾病の恐ろしさ知らず畏怖なき対象。雑です。良いことはICSや派生系の合剤さえあれば8割は自院で診れるので楽ですよね。
何よりも素晴らしいことは10年前新聞の下段広告欄とか週刊誌広告に溢れかえってた「医者の治せない喘息はこうすれば治る」のバッタもんが数年前には都合二つにまでネットも含め激減絶滅の気配なんです。ココです。社会が本流の西洋医学東洋医学あわせの保険診療メインでやれる。と認めてくれたのです。社会が。
やったね、34年間丁度こん疾病との戦いにほぼ勝ったところまで観れた幸福。
付記】ほぼと言ってる分かりやすい例外にはちょっと知られたIgE抗体そのものへのアプローチの要る難治性喘息の最後の一群の一つと、聞けば納得する「メダリストashm」超難関です。世界中のトップクラスの教授たちの命題。なんせ30代前半の100mメダリストとか練習中にメプチン何十回もすわないとエクササイズそのものが出来ないからと吸入します。(本邦でもただの高校生ですがサルタノール200puffを1日で使い切って交感神経過刺激などで意識障害からのICU1週間てのが宮川クリニックのホームページで報告あり)さっきの6回3倍量の比ではない。彼らは20.30人の親族の面倒を賞金・CM・各所露出で稼いで賄ってる現実があり、35までに死ぬかもって知ってて日々を懸命に過ごしてる。どうにかならんかって高名な先生でなくとも思いますよね。もともと喘息だからアスリートなったとかだけではなくやってる途中から発祥してグイグイ重症化とかもあり単純じゃない。
小生のような市井の医者は先生方にエール送るのみ。

実は、皮膚科アトピー】が以前は喘息とパラレルに民間療法に苦しめられていた。
今も、まだだろうが門外漢のザックリですがステロイドの塗布内服と双璧でタクロリムス(使いづらさあり)そして増悪寛解へ適宜時期をこころえた治療。
が、民間がかきまぜ「ステロイドに頼らない」「夢の治療薬」「自然療法」めちゃくちゃいってきますが信じる思い込む患者さんが嵌っていく。
すべての癌】も同じ、こちらはまだまだ先が長そう。
いずれもゼロ治療に時間を割かれ本流の恩恵を捨てた期間が続くことで、癌は手遅れホスピスレベルで戻ってきたり、アトピーは愚かな親のせいで20才で失明とか半端ない負の結果をもたらす。
日々自分達の世代後人たちにも託してがんばるしかないでしょう。社会が受け入れてくれるまで信頼してくれるまで。エール(^_^)/オ