「ザ・フォロイング」です。
<#12 忌まわしい落下 The Curse>
このところずっと、何を楽しみに見ているのか自分でもよくわからずに途方にくれながらもやめられずに見ていたこのドラマ「ザ・フォロイング」でしたが、今回は久々に、、、ホント2カ月ぶりくらい?に、大変面白い脚本でした!
もちろん、各エピソードを面白いと思うかどうかは、多分に自分との相性だということは分かっていますが、取り急ぎ、どうして今回、特に面白かったのだろうと自分で勝手に分析してみたところ、いくつかの興味深いテーマが描かれ、それぞれに人間ドラマとして深い考察があったからではないかと推察します。
●その1:クレア、「最強の母の愛」攻撃でエマをぶちのめす!
これは俄然、迫力がありました。
クレアに「仲直り」と称して媚びた笑顔を作ってヘラヘラと言い訳をしに来るエマに向かって、二度とジョーイに近づくなと怒号を投げつけるクレア。信頼していたベビーシッターに子供をさらわれたクレアとしては当然のことで、エマがクレアからの信頼を回復するのは並大抵のことではないはず。それを、「ちょっとタイミングが早かったわね」などと言い訳するエマに対し、怒ったクレアが殴るように平手打ちを食らわすと、そこから女二人の小競り合いが始まります。
そしてついに怒りが頂点に達したクレア、「殺してやる!」とエマの首を絞めます!!
このシーンは、下手なスプラッターのショッキングシーンなんかよりよほど迫力があり、衝撃的でした。母親にも恵まれず、子供を持ったこともないエマには知りえないでしょうが、これぞ母親の強い愛、火事場の馬鹿力というものですよ。いえ、私も母親でもないのに生意気なことを言いましたが、ここでエマを絞殺したとしてもまったく不思議でないくらい、説得力のあるクレアの迫真の演技でした。
そもそも私、このクレア役の俳優ナタリー・ジーが、わりと好みのタイプなんですよね。洗練されていて、美しく弱くはかなそうなんだけど実は強そう、みたいな不思議な魅力のあるルックス。ゴシップガールのセリーナ(ブレイク・ライブリー)にも似たような魅力を感じますが(ていうかこの二人似てますよね?)、やはりナタリーの方が大人の深みがあるだけに、より魅力的と言いますか。
いずれにしろ、一定数の視聴者にとって、この人がこのドラマに華を添えているのは事実だと思います。
●その2:フットルース青年、暗黒の過去
今回、久々にジョーとライアンの直接対決シーンが見られました。
やはりこれも迫力があります。
ジョーは、ライアンを主人公とした小説を書き始めたものの、なかなか筆が進まず、ライアンに直接会って、聞きに来たのです。彼のワケありなパーソナリティを形成したと思われる暗い過去について。
ライアンは1983年、17歳のときに、当時警官であった父を、拳銃強盗事件で失っています。
その時ライアンは初めて人の死に対峙したとのことですが、17歳といえばちょうどケヴィンがフットルースだったころの時代。カーラジオからケニー・ロギンスが流れてくるのではないかとワクワクしてしまいましたが、そこまでのコテコテの演出はありませんでした。
そしてライアンの青年時代が出てきましたが、似てる人を選んだんですね、ええ、ちょうどこんな顔していましたよ↓↓
すみません、話を「ザ・フォロイング」に戻します。
その強盗があった店で、父が死んで行くのをどうする事も出来ずに見守っていただけだった、と、いつもの影のある表情で悲しく告白するライアン。
マイクは、そんなライアンに「子供だったんだ、仕方がないですよ」等と慰めるのですが、実はライアンのとった行動はそれだけではありませんでした。
父から強盗で奪った金で麻薬を買った強盗犯に対し、青年時代のライアンは、より恐るべき行動に出ていたのです。
それを悟ったのか分かりませんが、ジョーはライアンと話し合いの末、何か納得した様子で去って行きました。これで面白い小説が書けそうだ、と言わんばかりに。
ライアンの暗黒史は、恐らくこのとき(ライアンが恐るべき行動に出たとき)、開花したのでしょう。ジョーにはいい素材を与えてしまうことになったかもしれません。
・・・とまぁこういうわけで、今回は煮詰まって停滞していた物語に起死回生のエピソードを与えました。
ここからシーズンのエンディングに向けて、ますます盛り上がっていこう!
ということなのでしょうが、、、
ラストはやはりのFBIの失態。
もうこれはいちいちイラつくよりも、彼らの失態を数えた方が面白くこのドラマを見続けられるかもしれません。
ていうかさ、ロデリックの顔なんて、マイクが知ってるんだからさ、
FBIのみんな、もうちょっと丁寧にやろうよ仕事を!!
いやいや、デブラ・パーカーはホントは気付いてるんだよね、その保安官がロデリックだってことは!
そしてワナにかかったふりをして、実は自分が網を張っていたんでしょ、そういうオチだよね!?
なんていう風に期待せずにはいられません。
ともかく、次週が楽しみなドラマになってきたことはホントに良かった!
ロデリックはだんだん壊れてきつつあるし、来週はまた見せ場がイロイロありそうです♪
▼本日もお読みいただきありがとうございます♪