「グレイズ・アナトミー9」
<#11 捨てられない想い出 The End is the Beginning is the End>
面白いエピソードでした。
これぞ人間ドラマの醍醐味(拍手)!という感じ。
本題に入る前に、私、一点誤解していたみたいです。
アレックスとインターンの美女ジョーは、先日のウェディングパーティーの際、どうにかなったものかと思っていましたが、酔っぱらってホテルの部屋をとったというだけで、特にことに及んでいなかったのかもしれません。例えそういう関係になっていたとしても、二人にはステディとして付き合うような意図はないようです。
ということが、今回、今の時点では、ということなのかもしれませんが、一応ハッキリしました。
まぁこのドラマのことなので、今後どのような展開になるのか、どうにもならないのかは、流れに任せて成り行き次第ということだと思いますが。
さて、アデルを失って失意にあるリチャードは、オペに入らなくなってしまいました。
この病院だけなのか、そんなものなのかは存じませんが、このオペに入る入らないっていう判断、この病院では結構自由度が高いですよね。一応決まってはいるみたいですが、医師同士で声を掛け合って入る?入らない?と誘いあっているシーンもあったりして。
ともかく、周りのみんなはそれなりに心配しているし、特に恋人(といっていいのか?)ジャクソンのお母さんキャサリンが大変心を痛めて心配しています。
医師たちが、リチャードについて、元気ないよね、でも大丈夫っしょ、うつなんじゃ?まさか!?みたいなやり取りをしてるのを聞いて、外科医だからってちょっと意識低くないかなって思いました。
「うつ病」と診断されるような症状を発症するかどうかは別として、大切な家族やペットを失って、故人と親しかった人間が抑うつ状態に陥るのは至極当然のことだし、割と社会的にも認知された事実ではないでしょうか。一般的に人より多くの死と向き合ってきた外科医とはいえ、自分の大切な人を失った時のつらさは同じことですよ。「人は死ぬものだし」なんて簡単に割り切れるものではありません。
特に今回失ったのは長年夫婦として連れ添った相手です。しかも、アデルが施設に入所してからというもの、お見舞いに行くことを遠慮していたということもありますが、リチャードはキャサリンとの情事に夢中になってしまっていたことに対し自責の念を感じています。通常の精神状態と言えないことは明らかでしょう。
それにしても、今回へぇ~と感心したのは、キャサリンのリチャードへの思い。これほどまでに誠実で深いものとは思っていませんでした。あくまでも肉食系の彼女が快楽のためにリチャードにその色気を振りまいていたのだと思っていましたが、案外本気だったんですね。息子のジャクソンを使ってまでクッキーとメッセージを寄こしたのには感動しました。あれほど母とリチャードの関係を忌み嫌っていたジャクソンも、この時ばかりはその心の優しさを発揮していて、微笑ましいシーンでした。
その他にも、メレディス妊娠三カ月経過、デレクとシェーン(インターンの黒一点)のリハビリ卓球、アレックスとジョーの賭け&ソファゲット、初老夫婦のポールダンスでけが騒動、髪の毛食べちゃった女の子、エイプリル未練残りまくり、ミランダベイリーのおちりかゆかゆハネムーン事件などなど、いろんな話題が同時並行的に描かれて本当に充実した回でしたが、やはり気になるのはシアトル・グレース病院、存亡の危機!です。
まぁこの病院はこれまでも幾多の試練に耐えて今日を迎えているわけですが、本当に大きな悩みの尽きない病院ですわ。
どうなることやら、今後もそれぞれの展開に目が離せません。
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