仏つくって...「ザ・フォロイング」#11 鞭と悔恨 | 人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

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海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「ザ・フォロイング」です。

#11 鞭と悔恨 Whips And Regrets


「仏作って魂入れず」っていう諺、ありますよね。

ホントなんかそんな感じに思えてきてます。


ドラマの本編の後に、「ザ・フォロイング インサイダー」というおまけコーナーがあって、ドラマのメイキングについてスタッフやキャストが語るんですが、あれだけのサスペンスホラームービーを録るのにはやっぱりイロイロご苦労や工夫があって、毎回、あぁ~なるほどなー大変なのねーと、いつも感心させられます。


で、そのせいで、ストーリー展開の未熟さやそれを見続ける自分の歯がゆさについて、「これでいいのダ!!」と納得して、自分の中でまとめちゃってる気がするんですよね。


つまり、その見栄えはホラーサイコサスペンスとして確かに作り手の意図通りのものが出来ているが、実態としての軸、すなわちそのストーリーの幹の部分やその展開手法が、ちょっと、いやかなり残念なものになっていると言わざるを得ない。


まず人物の描き方が稚拙、薄っぺらい、ていうか愛情が足りてない。

本当に熟慮したうえでの人物設定ですか?ってことをいちいち問いたいです。


例えばモリー。


先週から出てきたキャラクターですが、彼女はライアン・ハーディのかつての恋人で、別れた後もライアンの隣に住み、隣人としてしばしばライアン宅を訪れ、依存症のライアンと言わば腐れ縁的なリレーション(体の関係)になっちゃってる。しかし、実は何年も前からジョー・キャロルのフォロワーであり、全ては仕組まれたことだったっていう!!


設定としては悪くないのかもしれないのですが、こんなにキーとなる人物を、伏線もなく軽く登場させて、追って随時、過去を描いていくみたいなやり方って、ご都合主義的すぎませんかね。

それでいらなくなったらまたちゃっちゃと殺しちゃうんですか?いや、分かりませんが、そういう人物の使い方、ホント愛が足りないよ~


しっかりした土台がきちんとあった上で、効果的な演出や見せ方をすることで、ドラマって生きてくると思うんですよね、それが確立されてないのに、見た目OKだけで進めてくって、どこかで絶対破綻しますよ。いやもう、ストーリー的にはめちゃくちゃだと思いますが。


今回最もイラっと来たのは、またしても!FBIの失態ですよね。

SMクラブの経営者ヘイリーに協力を依頼し、隠しマイクをつけたまではよかったんですが、ヘイリーがヘルプを出したのに全てを無視し、まぁそれでもアジトの一つを追跡できて、結果論としてヘイリーは無事だったので良しとしますが、肝心なヴィンス(ジョーのフォロワーの一人)を見失う。しかもまた使い捨て犠牲者を出してしまいましたね。ていうか、これだけの事件なのに、現場の人数、少なすぎませんか、もうちょっと本気で捜査に当たってくださいよ!!


ってもう何もかも・・・


とはいえ、今回ちょっと面白いシーンがありました。

ジョーキャロルがライアンに電話して、いつものごとく嫌味っぽい会話を展開してると途中でライアンはブチっと電話を切ってしまう。ジョーはまた電話かけなおす・・・って。

しつこい彼女とそれに嫌気をさした恋人のやり取りみたい。

ちょっとクスッとしてしまいました。


確かにディテールは面白かったり見ごたえがあったりするドラマなんですよね。

そして、やはりライアン・ハーディ=ケヴィン・ベーコンの威力というのかな。

彼が出てくるだけで、なんとなく画面が色づくというか活気づく。。。スターの貫録でしょうか。

確かに彼には引力がある。


だからなんとなくズルズル見続けちゃうのよねー。

いや、まだまだ挽回の余地はあると思う!

次回はFBIのマイク・ウェストンが復活するみたいだし、ちょっと期待してます!!



人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記-ようやく再会できたクレアとジョーイ
ようやく再会できたクレアとジョーイでしたが...


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