人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記 -31ページ目

人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「ボディ・オブ・プルーフ3」#11 諸刃の真相 Committed です。

http://www.wowow.co.jp/drama/body/


人生にドラマを!~トコのドラマ日記-諸刃の真相


ボディ・オブ・プルーフ、やはり面白いです。

続いているテーマもあるものの基本的には1話完結で、1回1回のストーリー展開にそれぞれ個性があって、よく練られています。

主人公のミーガン・ハントは事件解決に当たっては常に冷静な科学者なんだけど、やはりかなり我が強い面もあり、事件に対して真摯に向き合うために、却ってときに感情的でもあります。

そんな要素が毎回、吉と出るか凶と出るか、それもまた見どころの一つです。


今回は少女専用の精神科病棟が殺人の舞台ですから、若干少女マンガ風ミステリの香りも漂いますが、なかなかに侮れない展開でした。細部にわたっての演出も、見ている者に分かりやすいけれどもそれなりに凝っていて、見事なんですよねー。


オープニング、精神科病院のシャワールームで少女の遺体が発見されます。

捜査に当たっては病院側は、患者を守るためとして、病院長の立ち合いがなければ聴取は認めないと主張、公正な捜査が妨害されているようにも感じるミーガンと刑事トミー。

二人が立ち去ろうとしたところ、一人の患者の少女がミーガンにさりげなく渡した紙には裏庭へ、のようなことが書かれており、二人は病院には秘密裏に接近してきた少女ダービーの話を聞くことに。

ダービーがいうには、エアコンの吹き出し口から男が降りてきたのを見た、彼が犯人に間違いないが、犯人の本当の狙いは自分で、被害者は間違って殺されたのだと主張。


トミーが署に戻って調べてみると、ダービーの幼い妹が以前何者かに殺されており、いまだその犯人は見つかっておらず、その事件の直後にダービーが入院したということが判明。

ダービーの実家を訪ねると、母親は昼間だというのにバーボンのキャップを外しグラスに入れて飲み始めるという明らかな依存症。その表情は彼女が大変に病んでいることを物語っています。


おまけに病院ではダービーに強力な鎮静剤が投与され、いまだ危険性が指摘される電気治療が施されていると聞き、ますます病院側に不信感を持つミーガン。

彼女は、自分の言うことを信じてもらえずに、強力で危険とも思える治療を施されているダービーに対して、自分自身を重ね合わせます。


確かに病気でおかしな幻想を抱いているかもしれないけれど、ウソを言っているようには見えないダービー。

心が病んでいてアルコール依存症、娘を失い、大変に気の毒ではあるが、信用できるかどうか分からないダービーの母親。

その母親から膨大な寄付を受け、本当に必要な治療を施しているのか疑問にも思える病院長。


それぞれの言い分は、ありえるって気もするし、でもやっぱ電気ショック療法みたいなのは患者の人権を考えるとやり過ぎって気もするし、気の毒とは言えずっぽり依存症の人を信用できるかどうかも分からない。


さらに、フィラデルフィア市警の捜査官としてチラっと出てきたのは「24」のパーマー大統領の首席補佐官マイク・ノヴィックだし、ダービーの母親は「リゾーリ&アイルズ」の検視官モーラ・アイルズの実の母親ホープだし、ダン巡査はミーガンにトミーとデートしたとか揺さぶりかけてくるしで、もうワタクシ混乱デス!!(すいません、この段落、本筋とは無関係です)


果たして本当の真実は!?(by元春)


こういう、「うそつきは誰だ!?」みたいな演出、私は好きですね~。

そして1話でちゃんと謎解きしてくれるスッキリ感も、イイ!


さて、ミーガンの父の自殺疑惑問題は進展なし、ミーガン&トミーの行方についても、いろいろありつつ目立った進展なしです、念のため。



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映画評「ブラック・ブレッド」(2010年スペイン/フランス)


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久々に来ました。「心に暗い影を落とすトラウマ映画」確定!です。

重い映画を見て、半端ないくらいズドーンとくらーい気分になりたい方にオススメ中のオススメ!

必ずどんよりした気持ちになれること、そして結構それが後を引くこと、請け合いです♪


舞台は1940年代、スペイン内戦後のカタルーニャ地方。

内戦は一応の終結をみたものの、国内は引き続き混乱状態にあり、敗北した共和国派はときの政府により迫害を受けています。

主人公の少年アンドレウの父は、その共和国派の活動家であり、影をひそめて生活しています。

あるときアンドレウは森の中で、今にも死にそうな友人を発見します。

彼は「ピトルリウア…」という言葉を残して死んでいきます。

それは、アンドレウによるとどうやら、洞穴に潜む羽をもった怪物、あるいは籠の中の美しい小鳥のことらしいです。

この事件を機に、アンドレウが知らなかった様々なことが少しずつ分かってきて、図らずも彼は大人への扉を開くことになります・・・



まず「PG12」でビビらせといて、のっけから来ましたね、すごいシーンが。

森の中で、馬車が何かに引っかかり立ち往生。

そこへやってきたコートを被った怪しい死神のような様相の何者かが、馬車の男を石で殴り殺します。その恐ろしい一部始終は、馬車の中から息をのんでこっそりのぞく少年の目を通して描かれます。

そしてその死神の装いの何者かは、今自分が殺した男を馬車の中に放り込み、馬車ごと崖っぷちに引っ張って運んでいったうえ、馬の顔をつぶして崖から突き落とします。


あの、馬が馬車ごと崖っぷちを落ちていく様子は、どうやって撮ったのかは分かりませんが、動物愛護団体からクレームが来そうなショッキングな映像です。


この序章にこの映画の全体のトーンが集約されています。

決して見たくはない、恐ろしい人間の心の黒い闇を遠慮なくえぐりだす、みたいなものです。


しかし一方で、暗闇と光のコントラストを象徴するように、この映画には二人の、翼の生えたエンジェルが出てきます。両方とも堕天使っぽいけど、その翼はなお折れてはいません。


一人は不治の病に侵されながら修道院で療養生活を送っている美しい青年。16~17歳くらいでしょうか。森の中を裸で賭けていくその姿に、アンドレアは一瞬「ピトルリウア」かと思います。そう、登場から、ちょっと人間離れした魅力を放っているのです。

病気がうつるから、とアンドレアを自分から遠ざける彼は、アンドレアには大変、神秘的に映り、アンドレウは彼のためにお菓子を届けるようになります。ときには多金持ちの夫人にもらった貴重なチョコレートをそのまま彼にあげてしまうくらい。

その青年がたたえる、今にも本当に羽が生えてきて、そこから飛び立ってしまいそうな、美しさとはかなさ。アンドレアは彼の不思議な魅力にすっかり魅了されます。


もう一人は、アンドレウの従妹であるヌリア。朝、裸でベランダに立って、一瞬手を広げるのですが、その様子が、まさに天使。瞬きしていたら見失うような、本当に一瞬のシーンですが、彼女が痩せているのがハッキリと分かります。

この美しい少女は、片方の手の手首から先を、内戦中の手榴弾の事故で失っています。

学校の噂では担任教師と付き合っているヌリアですが、彼女はアンドレウには好意を抱き、いろんなことを教えてくれます。経験的に大人びたヌリアは、「先生は私のここをナイチンゲールだって」と話しながらアンドレウの手を引きよせます。そんなヌリアの大胆さに、アンドレウはちょっと引いてしまいます。

私もあのドスケベなロリコン教師、さすがにキモいこと言うなーとドン引きしましたが、ヌリアは先生のことは嫌いではなくむしろ好きで、ただし、アンドレウのことは「愛している」と打ち明けます。


この二人の天使は、アンドレウに多大な影響を与えることになりますが、より大きな影響を与えたのはやはり彼の父親ファリオルでしょう。純粋に理想の社会のために闘う父親をアンドレウは尊敬し、また父ファリオルもアンドレウの夢を断たせまいと最後まで力を振り絞ります。ウソばかりの大人の世界のなかで、アンドレウがわずかに信頼できるものだったに違いありません。しかし、実際にアンドレウを待っていた真実とは、そしてそのとき彼がとった行動とは…


人生とは残酷な事実に触れながらも、一歩を踏み出すよりほかないものだ、ということでしょうか。


さて、タイトルの「ブラック・ブレッド」は、映画に出てくる黒パンのことで、貧困の象徴です。

皿に置かれたパンの中から白いパンに手を伸ばしたアンドレウがそのパンをはぎ取られ、「お前が食べるのは黒パンだ!」と注意されるシーンがあります。

この小さな田舎町にも、歴然とした貧富の差があり、富裕層は混ざり物のない小麦で作られた白いパンを食べ、一方、貧困層は大麦、トウモロコシ、キビなどが混ぜられた黒いパンを食する、というわけで、黒パンはいわば敗者の証です。


この映画では、敗者たちが自らの意思とは異なる不本意な行動をとらざるを得ないという場面がたくさん描かれますが、この黒パンはまさにそんな彼らの象徴なのです。


アンドレウの両親は、彼になんとか翼をあたえ、ここからはばたかせよう、白いパンの世界に行かせてやろうとします。アンドレウもまた、そんな両親の思いにこたえようとしますが、少年は、短い期間にいつの間にかすっかり大人になるものです。

彼は自分の意思で自らの人生を選択するまでになるのです。


見方によっては、悲しいラストだし、救いがあるともいえる。

けれど、どんより暗ーい気分はある程度の期間、持続するでしょう。



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「グレイズアナトミー9」#10 物語のはじまり Things We Said Today

http://www.wowow.co.jp/drama/grey/



このドラマはホントにいろんな人の心情を丁寧に描いていると思うんだけど、たまに誰にも感情移入できなくて、ちょっと途方に暮れるときがあります。

今回はそんなエピです。


ミランダ・ベイリーは、アデルの緊急手術をしてるから、自分の結婚式に出るどころじゃなくなっちゃってる。

インターンを付き添いで連れてきたアレックスとエイブリーは、、まぁそんな展開だと薄々気づいてはいたけど、なるようになっちゃう。

クリスティーナとオーウェンはせっかくお互い自分の気持ちに正直になれたのに、結局なんだかなぁ。

ここまでは全員、ったくもうあんたたち何やってんの!?って感じ。


強いて言うなら、カリーとアリゾナの二人はちょっと前進したから、ナイスファイトかな。

二人のペースでゆっくり進んでいけばいいと思います。


あと今回ERに運ばれてきたハーレーの人たちのお話は、わりとほっこりできたから、まいっか。


リチャードとアデルのことは・・・

いろいろあったけど、最終的にはいい夫婦だったんじゃないでしょうか。


人生のいい時と悲しい時をこんな風に同時に見ることは切ない。

でもそれが人生ですよね。


どんな時でも、時間は流れて、記憶は薄れていく。

少しずつ、前に進めばいいんだよね...


うわー、なんかちょっと勝手に切ない結びになってきちゃったけど、ラストがしんみりしちゃったから、引きずっちゃってるだけで、全体としてはそんなに暗いエピではないです!


飛行機事故を思い返せば、みんなだいぶ前進しました。



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映画「NY検事局」(1997年アメリカ)です。

NY検事局 [DVD]/アンディ・ガルシア
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アンディ・ガルシア演じるショーン・ケイシーは、警官として勤めながら夜中に勉強し晴れて入局した新人検事補。希望と志を胸に、仕事にまい進しようと決意します。


ショーンの父親は長年NY74分署に努めるベテラン刑事ですが、ある時、麻薬密売のボスであるワシントンを逮捕する際、自動小銃のようなもので撃たれ、大けがを負ってしまいます。

そのワシントンの裁判をショーンが担当することになります。


ワシントン側には大物弁護士であるビゴダがつきますが、彼は、その裁判の際、警察と麻薬密売犯とのルートを追及します。

汚職警官の捜査には断固とした態度で当たろうと決意を新たにするケイシーでしたが、その汚職警官の名簿に、父の名が挙がってることを知り・・・



若き日のアンディ・ガルシアが、真面目で初々しい新人検事を好演していますが、その光り輝く正義感とは裏腹に、現実の社会というのは一筋縄ではいかない、白黒ハッキリ付けられないことも多いことを知っていく日々。

こう書くとなんとなくありふれた帰結ですが、大変に重いテーマやメッセージを受け取りました。


ショーンは決して恵まれた環境で育ったわけではないものの、父親の深い愛情に包まれて、まっすぐに育ってきました。父子の関係は強いきずなで結ばれているのが分かります。その敬愛していた父に、汚職警官という疑惑が浮上。しかも、父の長年のパートナーであった刑事は、汚職を認め、ショーンに助けを求めてきます。汚職を忌み嫌うショーンは激怒し、志を貫くためその申し出を突っぱねるわけですが、そのために大変に不幸な事態を迎えてしまいます。


どうしていいか分からなくなって途方に暮れてしまうケイシーは、地方検事を辞めることさえ考えますが、その相談をした弁護士のビゴダの口からは、ショーンが想像していなかった言葉が語られることになります。その言葉に救われると同時に、検事としての新たなステージに立ったケイシー。きっと何かが吹っ切れ、多少なりとも霧が晴れたような気持ちになれたことでしょう。


常にフェアな気持ちで職にあたり、法を犯すことなく正しい判断をすることを迫られる検事という職ですが、実際の事件にあたると、何が正しくて何が間違っていることなのか、その線引きは容易ではないはず。


そんなことを、大変分かりやすい映像表現で教えてくれる作品です。



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完全趣味ポスト第2段です♪


以前に好きな顔【女優編】 をやりましたが、この際ですから調子に乗って男性編もやってみます。


【女優編】のときも書きましたが、ただ単に「顔が好き」という基準で選んでますので、必ずしもその役柄や、ましてその俳優さんのパーソナリティとは何の関係もありません。(ていうか俳優さんたちの私生活や性格などはてんで存じ上げませんし)

もっとも、役柄が好きだと顔もなんとなくよく見えてくるものなので、そういう効果はないとは言えませんが。



★アーチー・カオ


人生にドラマを!~トコのドラマ日記-アーチー・カオ

CSI:LVきってのイケメンと言っていいと思います。いや、もしかしたらCSIの全シリーズの中でもトップ・オブ・イケメンかも?と密かに思ってます。だって、この顔面レイアウトの整い方、完璧でしょ。

「CSI」での役名もアーチー。

個性派ぞろいのCSIのメンバーではかなり地味な役回りで、ドラマを観ていてもたまにしか登場しませんが、見てる人たちはきっと、この人のルックスについて気になっているに違いありません。

1969年12月14日生まれ。



★キャンベル・スコット


人生にドラマを!~トコのドラマ日記-キャンベル・スコット

間もなくWOWOWでも新シーズンが放送される予定の「救命医ハンク」に登場するドイツ人大富豪のボリス。立居振る舞いがいちいち貴族です。このいい感じの着崩し具合、眉をしかめた渋すぎる表情、全身からみなぎる近づき難さ。完璧に謎を秘めたヨーロッパ紳士です。とはいえキャンベル・スコット自身はアメリカ人。

彼が出てくるだけで、画面全体がある種の緊張感に包まれる感じ、さすがです。

1961年7月19日生まれ。



★シェマー・ムーア


人生にドラマを!~トコのドラマ日記-シェマー・ムーア

BAUのデレク・モーガン。この役柄もホントに奇跡の完璧さですよね。

いつもガルシアに電話でハニーとかベイビーとか言ってて、ガルシアが本気でフォーリンラブにならないのが不思議です。まぁ二人の間には、より深い信頼関係が築けているからなんでしょうけど。

いつかシェマーのインタビューで、野球をやってたみたいな話があって(ウソだったらごめんなさい)、とにかくアスリートだったからこのマッチョな体つきを維持できてるんだなぁみたいに思った覚えがあります。

1970年4月20日生まれ。



★ティモシー・デイリー


人生にドラマを!~トコのドラマ日記-ティモシー・デイリー

「プライベート・プラクティス」のピートです。

まぁドラマに出てくるドクターなんてのはほとんど、みんながみんな、セクシー俳優ですよ。

その中で、正統派な優等生的ハンサムとして逆に(何の逆?)異彩を放っているのが彼です。

こういう人って、男だけどやっぱり毎日鏡を見るのが楽しみだったりするのかな。

しかしこの人の見た目年齢の若さ、これはもう奇跡を通り越してファントム級です。

1956年3月1日生まれ。


以上です。

【女優編】のときとは異なり、こうして並べてみると、なんとなく自分の好みが見えてきたような気がします。

・・・ってどうでもいいですね、はい、大変失礼いたしました!


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