人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記 -32ページ目

人生にドラマを!~トコの海外ドラマ日記

海外ドラマ(主に米国もの)を中心に感想などを書き連ねます。
読書や映画鑑賞も好きなので、たまにそんな話もします。
一応それなりに気を使ってはいますが、レビューはネタバレを含みますので、何卒ご了承ください。

「ザ・フォロイング」です。

http://www.wowow.co.jp/drama/following/

#10 死の大渦 Guilt


ドラマを作るのって本当に難しいんだろうなって思います。

始まった時にはシーズンが続くのか、今回で終わりなのか、それすらもハッキリしない。

視聴率によっては、続かないかもしれない。

あるいは、重要なキャストが何らかの理由で降板するかもしれない。

とはいえ、続けるつもりで作り続けなければならない。

シーズンの途中で必ず軌道修正が迫られるだろう。

終わるのか、続けるのか。

続けるからにはエピソードを引っ張らなくちゃならない。

物語を膨らませていかなければならない。

当初考えていた以上に枠を広げていかなければならない。

人物を増やし、過去を創造していかなければならない。


今回のエピソードは、そんなことを思わされた回でした。



とってつけたように不意に明らかにされる、ライアンの重要な過去。

ライアンには、クレアと知り合う以前に一人だけ、実は本気だった女性がいました。

それでも上手くいかなかった、そのことが、ライアンの親友の口から語られます。


確かに、思い出話だけで終わるにはもったいないというか、何かそれ以上の意味はありそうだと最初から思わせる二人の逸話。彼女は雰囲気がどこかクレアにも似ている。名前はモリー。



今回、ライアンとクレアをかくまってくれたライアンの古くからの親友というその人は、かつてのFBIの同僚であり、今は公には死んだことになっていて、証人保護プログラムの元、田舎で静かに生活しています。


孤独でちょっと病んでいるライアンにも、こんな友人がいたことは救いです。

本当に数少ないライアンの真の理解者。

こういうキャラクターは是非、ドラマの中で大切に育てていってほしい。

ちゃっちゃと使い捨てるんじゃなくて。出来ればモリーも。


それと今回ちょっと思ったのは。

クレアはそれなりに気をつければジョー・キャロルに殺される可能性は極めて低いのだから、FBIは最初から彼女を上手く使って、フォロワーたちの本拠地を突き止めてしまえばよかったんじゃないかな。その方が効率のいい捜査が出来たのではないか。

クレアの望みは息子ジョーイの奪還にあるわけで、どんなに安全にかくまわれていても(実際はまったく安全でもなければ安心もできないんだけど)、ジョーイが行方不明のうちは、ほとんど睡眠することすらままならないと思う。

いや、いまさら遅いですけど。


いずれにしろこのドラマではFBIがまるで役立たずなので、どんなやり方をしてもジョーにはかなわないのかもしれませんがね。


うーん、上手く言えないけど、なにか見えない敵と戦っているみたいな気持ちでこのドラマと接しています。



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「スキャンダル2」です。

#3 仕掛けられた罠 Hunting Season


まず、ラストのおまけコーナー、手嶋さんのワシントン事情が復活しました。

嬉しい~ヾ(*´∀`*)ノ゛ワーイ!!

この場を借りて、スタッフの方々のご尽力に感謝申し上げます。


さて。

今回はオリヴィアの元彼っていう人が出て来ました。

民主党議員で情報局の委員をやってる人で、もちろん背の高いイケメンです。

さっそくフィッツ大統領がジェラってヒスってましたが、まぁオリヴィアがこの元彼とどうにかなるってことはないでしょう。あ、でもキャストのページに写真付きで入ってるってことは、この一回で終わりってわけでもないのかな。


それにしてもNSAの監視ネタって、この頃の旬の話題だったのでしょうね、「ニュースルーム」でもそのテーマを扱っていました。

今回のスキャンダルのエピの中でも、オリヴィアが試しにサイラスを検索させたら、ホワイトハウス西棟の一室で要人と話す首席補佐官の生映像が出てくるシーンがあり、音声もハッキリ聞き取れるし、これは確かにショッキングです。


でも、海外ドラマを24あたりからみている人にしてみれば、それほど新鮮な驚きはなかったはず。

そう、24のファーストシーズンと言えば、911後の放送だったはずですから、かれこれ十数年前の話です。

そのころから、クロエがどんな端末でもカメラでもスマートキーでも、遠隔操作の上ハッキングして情報を覗いたり、セキュリティを解除してたでしょ。

たいてい数十秒から、遅くとも数分くらいで、ほとんどのファイヤウォールは破ってましたよね。

今や一人一台、カメラ付きのモバイル端末を持っているような時代です。

そんな個人端末なら、インテリジェントビルのセキュリティなんかよりよっぽど破りやすいはず。

つまり誰でも私生活を覗かれる可能性はあるってことです。

気になる人は携帯のカメラを覆うなり、どうしても見られたくないときは電源オフっておいた方がいいです。

私は、なるべく携帯のカメラにはハンカチ等をかぶせるようにしてます。


そんな自意識過剰な戯言はさておき(でもウソではないよ)、、、


ファーストレディのメリー、今回ハッキリ自分の野心について語っていましたね。

やはりあなたはヒラリーでしたか。

政界進出どころか、そのてっぺんを狙っているんですね、さすがです。

確かにフィッツよりは、メリーの方が決断力も実行力も政治的頭脳も、ずっと上手のような気はしていました。

でも、メリーのそんな態度は、フィッツとの関係をより冷え込ませることになるでしょう。

その辺のバランス感覚が、若干メリーには乏しいかも。

そんなことは気にせず、ガンガン突っ走ってほしい気もしますが。


そして。今回の事の顛末には、ビックリしました。

そして何より、ラストシーン、衝撃でしたよ~

ちょちょちょ、きみたち、ええーーーーって感じです。

アビー、クイン憎しだけで勇み足っちゃってる?

っていうか、アビーってスティーブン狙いだったよね、全然タイプ違くない!?


・・・ま、このくらいにしておきます。


このあたりの人間関係、今後が楽しみなところですね。



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「ニュースルーム」

シーズン1が終了しました。(というか私がようやく観終わったw)


Newsroom: The Complete First Season [DVD] [Import]/Jeff Daniels,Emily Mortimer,John Gallagher Jr.

¥6,217
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※DVD日本語版はまだ出ていないようです。


期待通り、それぞれの人物の複雑なパーソナリティを描きながら、実際に起こった事件に関するニュースのあり方を問いかけつつ、常にラストには感動を持ってくるという、ホントに素晴らしいドラマでした。

とはいえ、私が観たのが再放送の録画であり、放送時間が結構まちまちだったため、なんと「東日本大震災」を扱った回を録りっぱぐれるという、日本人視聴者としてはかなり残念な失態を演じてしまいました。

まぁそれは私個人のつまらない過失であり、ドラマとしては、ほぼ完璧、と言っていいのではないでしょうか。

最後にオマケで出てくるチャーリーの解説コーナーも含めて。


印象的だったのはビンラディンの回(#7 「5月1日」)ですかね。

あの暗殺劇にアメリカ国民全体が沸いていたのはよく覚えているし、その時も違和感を感じましたが、ニュースルームのスタッフ全員が、あんな風に全員が全員、もろ手を挙げて喜び、感動の涙を流したのには、若干辟易しました。

私だって、911のとき知り合いがNYにいて、そのまた知り合いやその家族に不幸が起こったくらいのことはありました。テロ行為自体は本当に酷いことだし、許されざる犯罪だと思ってます。

でもあんな風に報復して、何かが解決するのでしょうか。テロ行為がそこで終わるとでも?助長するだけではないのでしょうか。

みたいなことを感じて釈然としないでいると、チャーリーが解説で私が感じたことをそのまま述べていたのでホッとしました。


なんて批判チックなことを書きましたが、このドラマが素晴らしいことには特に変わりありません。

あの時の米国人のマインドを、本当にそのまま描いたということですから。


もうひとつ印象的なエピをあげろと言われたらやはり最終回です。(#10 世界一偉大な理由The Greater Fool)


このドラマは実際に起こった事件をニュースルームでいかに取り扱うか、ということを世に問うた社会派ドラマであると同時に、人々の気持ちや思いを細かくとらえたラブロマンスでもあります。

最終回ではみんなのそうした心の機微を見事にとらえています。

一番、ガツンと来たのはスローンがドンに放つ言葉。


あなたは、自分が悪い人間だと思っているからいい人間になりたがっている、だから、好きだけど愛してもいない女の子と同棲する、賢く健全な女の子と。


言われたドンは呆気にとられていましたが、その通りだったんでしょう。

そしておそらくスローンにある種の気持ちを抱いたに違いないですよね。

どう考えても、マギーよりもスローンの方がドンとお似合いだし。


さて、この回の裏テーマは、THE CITY, NY!ということでしょう。

ウィルが職場復帰するときのBGとしてThe whoの”Baba O'Riley”が流れてきたときは、おやCSI:NYのテーマを使いますか・・・と思ったくらいでしたが、SATCのオープニング曲に重ねながらSATCツアーのバスがはねた水をマギーが被るシーンで、ああ、これはパロディというかオマージュというか揶揄というか賛歌というか、要するにI♡NYということなのかな、と。


このとき、SATCツアーの観光客に向かってマギーが自分の気持ちをぶちまけながら「ニューヨークの独身女の典型は私。職場にハイヒールなんてはいていかない!」と叫ぶシーンがあり、まぁそうなのでしょうと思いました。


でも多分、ツアーに参加している女性たちは、大して多くもないサラリーの中からマロノやチューの靴を買い、いつかそれを履いてNYで開催されるギャラリーのオープニングイベントに参加するような生活がしたいとか思いつつ、手っとり早くSATCのバスツアーに申し込んでしまった、キャリーに感情移入している人たちです。マギーの心の叫びを、お口あんぐりして見てるだけです。


そのバスにジムが取材で乗ってて、マギーは図らずも告白してしまったという、ちょっと間抜けな展開。

いかにもキャリーっぽいですよね。


そんなマギーの恋バナも含めて、いろんなことが次のシーズンに持ち越しです。

もちろんウィルの気持ちも、スローンの気持ちも見逃せませんけど!


チャーリーのおまけコーナーでも来シーズンという言葉が出てきてましたから、WOWOWでは当然、放送するんですよね。

次期シーズンにも期待しています。




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英国ドラマ「華麗なるペテン師たち」です。

華麗なるペテン師たち [DVD]/エイドリアン・レスター,マーク・ウォーレン,ロバート・グレニスター
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このほどDlifeで第1シーズンが始まりましたので観始めることにしました。


#1 チーム結成 The Con is On


もともと詐欺師モノ、好きです。

「スティング」とか、ああいう風にキレイにだまされると、なぜかスカッとした気分になれますよね。

そんな感じになれたらいいな、と期待交じりのスタートです♪


舞台はイギリス、ロンドン。

出所したばかりのミッキー・ストーンは懐かしい仲間たちに会います。

みんないわゆるプロの詐欺師たち。

ミッキーはこの世界から足を洗うため、最期に大きなヤマを狙うべく、チームを招集したのです。

ターゲットに狙いを定め、いざ、作戦開始!

でも実は最初から警察は彼らに目をつけ、一部始終を監視していました。

果たしてミッキーたちの運命や、いかに!


…という感じです。


いやー初回、スカッとキレイにだまされました。

彼らが狙うのは、一般庶民ではなく強欲な大金持ち。

このあたり、とてもお行儀がよく、BBCぽくてイイですね。

物語の進み方も、チャッチャと効率よく進んでいくので、飽きさせず、観ていて気分いいです。


彼らは、必要に応じて扮装しますが、それなりに見えるところがすごい。

身なりをきれいにすれば大金持ちにも見えるし、そこそこにすればボーイにも見える。

ステイシーという紅一点詐欺師がいますが、彼女は娼婦にもなれるし大企業のOLにも。

自由自在です。

結局、詐欺師って一流の役者ってことですよね。


新入りの若干アマチュアな詐欺師ダニーがちょっと頼りなくて、チームの足を引っ張りそうだけど、なかなか憎めない感じの青年です。

そのほかのキャストはみんなプロとして安定感があり、安心して見ていられます。


2004年に放映を開始したドラマですが、物語展開にスピード感があるせいか、特に古さを感じさせません。

1話は当然気合が入っていると思いますが、詐欺師モノとしては完璧。これで終わりでも違和感ないくらいです。

とはいえ、今後も期待しています。




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「ボディ・オブ・プルーフ3」です。

#10 再生の代償 Disappearing Act


今回のゲストスターリングは「ハリーズ・ロー」のトミー・ジェファーソンや、「ボードウォーク・エンパイア」の法務大臣を演じたクリストファー・マクドナルド。

厭味ったらしいお金持ちの権威者みたいな役柄をさせると超一流の俳優さんです。

トミー・サリバンを演じるマーク・ヴァレーとはハリーズロー以来の共演!ということになりますね。

今回はその厭味ったらしい大金持ちの投資ブローカー、ロバーツが出した莫大な損失について、一般投資家である被害者たちが訴え裁判がこれから始まるという時に、ロバーツが何者かに連れ去られ、ネット上で公開処刑されてしまいます。

これで、巨額損失事件は藪の中、お金の行き先も追求しようがなくなり、彼の警護にあたっていたトミーとアダムが署内の立場的にヤバい状況に追い込まれ、また局長ににらまれることに。

ところが、トミーは、ロバーツの死に疑問を抱きます。

捜査していくうちに、事件は思いもよらない展開に…!という感じ。


今回も物語展開、かなり凝ってます。

犯罪に使われたのが中国大使館の車で、中国政府が絡んでる?これはめんどくさそう...と思いつつ、中国大使館に行ったら、ダーマイニシアチブの人がいて、ええっ?LOST絡んでる?(←それはない。)とにかく、かなりややこしそう、、、と思いきや、実はもっと別のところに問題があって…という、飽きてる暇がない展開です。

ホント最近の犯罪ドラマは、一話にいろんな要素が詰め込まれてて、レベル高いです!

視聴者も目が肥えちゃってるので、平凡な展開じゃすぐ読まれちゃいますもんね。



で、今回も私が気になったのは、ミーガン・ハントのワンピ。

今回のも強烈でした。イエローゴールドのキラキラワンピに真っ赤なジャケット。

あれ、ホントに検死官の普段着でしょうか?

ていうか、働く人の装いでしょうか?

いくらなんでもドレスコード違くねーか?

ついでにまつ毛のエクステ長すぎねーか?

瞬きするたび、バッサバッサと音が聞こえてきそうな勢いなんすけど。。


いえいえ、いいんです。

なにしろアメドラ界きってのファッションアイコンですものね、あのくらいでないと!


ともかく、今回のエピは見どころ満載、このシーズンの中でもお勧めですので機会があれば是非ご覧ください。


それはそうと登場人物たちのサイドストーリーにも進展がありました。


まず、トミー・サリバンは、以前にスポーツの試合に誘って一瞬いい感じだったダン巡査(だったと思う。キャリーウェルズの声の人)とは、どうにもならないみたいで、やっぱかなり強い勢いでミーガン狙いのようです。確かに前回あれだけ身を張って助けてくれたんだから、ミーガンへの恋愛感情も再燃しますよね。


そして、ミーガンの父親の自殺事件関連でも重大な事実が発覚・・・


一話完結ものでも、こうやってちゃんと視聴者引き付けてるって、すごいと思います。

シーズン始まったころより、興味深くなってきました!

この勢いで、突き抜けて行ってほしいです。




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