「ザ・フォロイング」です。
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#10 死の大渦 Guilt
ドラマを作るのって本当に難しいんだろうなって思います。
始まった時にはシーズンが続くのか、今回で終わりなのか、それすらもハッキリしない。
視聴率によっては、続かないかもしれない。
あるいは、重要なキャストが何らかの理由で降板するかもしれない。
とはいえ、続けるつもりで作り続けなければならない。
シーズンの途中で必ず軌道修正が迫られるだろう。
終わるのか、続けるのか。
続けるからにはエピソードを引っ張らなくちゃならない。
物語を膨らませていかなければならない。
当初考えていた以上に枠を広げていかなければならない。
人物を増やし、過去を創造していかなければならない。
今回のエピソードは、そんなことを思わされた回でした。
とってつけたように不意に明らかにされる、ライアンの重要な過去。
ライアンには、クレアと知り合う以前に一人だけ、実は本気だった女性がいました。
それでも上手くいかなかった、そのことが、ライアンの親友の口から語られます。
確かに、思い出話だけで終わるにはもったいないというか、何かそれ以上の意味はありそうだと最初から思わせる二人の逸話。彼女は雰囲気がどこかクレアにも似ている。名前はモリー。
今回、ライアンとクレアをかくまってくれたライアンの古くからの親友というその人は、かつてのFBIの同僚であり、今は公には死んだことになっていて、証人保護プログラムの元、田舎で静かに生活しています。
孤独でちょっと病んでいるライアンにも、こんな友人がいたことは救いです。
本当に数少ないライアンの真の理解者。
こういうキャラクターは是非、ドラマの中で大切に育てていってほしい。
ちゃっちゃと使い捨てるんじゃなくて。出来ればモリーも。
それと今回ちょっと思ったのは。
クレアはそれなりに気をつければジョー・キャロルに殺される可能性は極めて低いのだから、FBIは最初から彼女を上手く使って、フォロワーたちの本拠地を突き止めてしまえばよかったんじゃないかな。その方が効率のいい捜査が出来たのではないか。
クレアの望みは息子ジョーイの奪還にあるわけで、どんなに安全にかくまわれていても(実際はまったく安全でもなければ安心もできないんだけど)、ジョーイが行方不明のうちは、ほとんど睡眠することすらままならないと思う。
いや、いまさら遅いですけど。
いずれにしろこのドラマではFBIがまるで役立たずなので、どんなやり方をしてもジョーにはかなわないのかもしれませんがね。
うーん、上手く言えないけど、なにか見えない敵と戦っているみたいな気持ちでこのドラマと接しています。
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