TOSHI‘s diary -2ページ目

TOSHI‘s diary

Feel this moment...

今回はこれまでに行けていなかった奈良市内の万葉歌碑をご紹介したいと思います。

残り四ヶ所で奈良市内の万葉歌碑はコンプリートとなります。

それでは紹介いたしましょう。

 

 

【万葉集1424】

(はる)()に すみれ()みにと ()しわれぞ ()をなつかしみ 一夜宿(ひとよね)にける

春野爾 須美禮採爾等 來師吾曾 野乎奈都可之美 一夜宿二來

春の野にすみれを摘もうとして来た私は、野があまりにもなつかしいので、一夜寝てしまったことだ。

 

こちらは福祉施設の前に建てられた万葉歌碑になります。

春日にはこの辺りにすみれなどの花々が咲くのかもしれませんね。

 

 

【万葉集1610】

高円(たかまと)の 秋野(あきの)(うへ)の なでしこの(はな)  うら(わか)み (ひと)のかざしし なでしこの(はな)

高圓之 秋野上乃 瞿麦之花  丁壯香見 人之插頭師 瞿麦之花

高円の野のほとりの瞿麦の花よ。ほんのりと初々しいので人が折って插頭にした瞿麦の花よ。

 

こちらは奈良佐保短期大学内の運動場横にある万葉歌碑です。

事前に許可を得て敷地内にお邪魔しております。

 

 

次に目指すのは高円山の山頂になります。

こちらにも高円山を舞台にした和歌の歌碑が残されているのでご紹介しましょう。

 

 

 

 

高円山の頂上から奈良市内が一望できます。

春になるとドライブウェイに沿って桜の花が咲くとのことでした。

ぜひ桜の季節にも訪れてみたいところです。

 

 

 

【万葉集4319】

多可麻刀能 秋野乃宇倍能 安佐疑里尓 都麻欲夫乎之可 伊泥多都良武可

高円(たかまと)の 秋野(あきの)のうへの 朝霧(あさぎり)に 妻呼(つまよ)牡鹿(をしか) ()()つらむか

高円の秋の野の辺りの朝霧の中に、妻を呼ぶ牡鹿は立っていることであろうか。

 

 

場所は一気に変わって、西大寺へと向かいます。

西大寺にも万葉歌碑が残されているということで、探してみたいと思います。

 

 

 

 

西大寺というだけあって境内はとても広いです。

境内の見学もさせていただきながら、万葉歌碑を探していこうと思います。

 

 

 

 

 

本堂もこれまた荘厳かつ立派です。観音様の像も境内を見守っています。

ここまで万葉歌碑に似た石碑がいくつかありました。もう少し探してみましょう。

 

 

 

 

かつては46メートルにもなる巨大な塔が東西に建っていたといいます。

こちらは現在の本堂前にある東塔跡になります。

本堂と比べてみても、どれほど大きな塔だったかがおわかりかと思います。

 

 

 

【万葉集4268】

此里者 継而霜哉置 夏野尓 吾見之草波 毛美知多里家利

この(さと)は ()ぎて(しも)()く (なつ)()に わが()(くさ)は もみちたりけり

この里は霜が降りつづくのでしょうか。夏野で見た草は、すっかり黄葉しています。

 

 

これで奈良市内の万葉歌碑をコンプリートしたことになります。

とても長い旅になりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。

もしよろしければ奈良市内の万葉歌碑の過去記事もご覧くださいませ。

『萬葉集』を巡る その一 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その二 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その三 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その四 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その十五 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その十六 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その十七【万葉植物園】 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

『萬葉集』を巡る その十八【万葉植物園】 | TOSHI‘s diary (ameblo.jp)

 

引き続き奈良県内の万葉歌碑巡りを続けていきますので、またご覧くだされば幸いです。

 

 

それでは今回は以上になります。

最後までお読みくださりありがとうございました。

ではでは皆さんまたお会いしましょう。