とぶくじらの子どもミュージカル
『うらしま太郎』のチケットは、
完売いたしました!
おもとめいただいた皆様、
ありがとうございます😊
ご希望に添えなかった皆様、
次回の機会をお待ちしています!
本番に向け、
みんなワクワクしています。
さて、今日のお話。
とぶくじらは、
ミュージカルを通じて
子どもの未来を育む場でもあります。
その中で大切なのは、
「人を許す力」
「人を受け入れる力」
たとえば、
立ち位置ですが、
基本的には決めていません。
みんなが好きな場所で踊り、
演じることを大事にしています。
そうすると、
よく動く大事な役の子のそばに、
その演技が見たくて、
小さい子がキラキラした目で
やってくることがあります。
こないだも第三公演の最後の練習で、
急に六年生のそばに、
幼稚園児くんが立っていました。
いつもより、
大きな動きで表現したとたん、
幼稚園児くんに彼の手があたりました。
謝りつつも、
「ボクは動きたいから
あまりそばに立たないで」と、
説明しています。
でも、
その子は嬉しくてニコニコしています。
結果、また、あたる。
さあ、どうするかな?
と、見ていましたが、
そろそろ助け舟を出さなくちゃ。
私は大きい子の方に、
「じゅうぶん注意してね」と、
声をかけます。
彼は
「だけどさ、この子が近くて
気をつけたって、あたっちゃうんだよ」と、
困っています。
「わかるよ〜
動きたいのに、
近くにいたらあたるよね。
だから、気をつけて」
それ以上の策は言いません。
彼は頭を使って考えます。
どうしたら、
自由に動きつつも、
チビくんに手を当てなくてすむかを。
立ち位置を決め、
彼に近づかないようにして
みんながケガしないように
お膳立てしたら、
もしかしたら
ぶつからないかもしれません。
でも、
その小さい子は、
そのお兄ちゃんが好きなのです。
立ち位置を変えても、
また近づいていくでしょう。
そしたら、
大丈夫だと思っていたのに、
もっと危ない目に
合わせてしまうかもしれません。
だったら、どうしたらいい?
私が考えられる手は三つ。
①チビくんにこんこんと説明。
②チビくんを引き離してくれるよう、
誰かに頼んでおく。
③チビくんを巻き込んだ演技を考えておく。
私だったら、③だな。
どんな状況でも、
相手の存在をあたりまえに受け入れて、
共に活かしあって、
より面白くしていく。
そんな感覚を磨いてほしいと思うのです。
その彼は、帰り際、
チビくんを説得していましたが、
チビくんはニコニコ。
さあ、リハーサルではどうするかな?
大好きなお兄ちゃんに、
いっぱいしゃべりかけてもらった
チビくんの方が、
お兄ちゃんをたててくれるかも?!