とぶくじらのミュージカルの練習が、
進んでいます。
2チームずつ公演するため、
その二つを合わせて練習する合同練習。
衣装を着たり、
内容を集中して通したり、
レッスン時間もいつもより長くなり、
子どもたちにとっても、
楽しい反面、
長い集中力が必要な時間でもあります。
3歳さんから中学生までが一緒になって、
全体として動き回るから、
最初はビックリして、
いつも通りやれない子もいます。
先日のある教室でのこと。
今回、初参加の幼稚園の子のお母様が、
「うちの子、声が小さいですよね。
舞台で本番、大丈夫でしょうか?」と、
聞いて来られました。
本番は、3月初旬。
今の時期に、
声の大きさを指導しすぎると、
本番までに声のことばかりが
気になってしまいます。
今は一緒に演じる仲間が集まり、
ミュージカルのストーリーが
つながることを楽しむ時。
本番に向け、体力や集中力も
高める練習でもあります。
出番じゃない子が遊んでいるのも、
うるさすぎなければ、
あえて注意しません。
周りが遊んでいても、
自分たちの演技に集中。
そしたら、
本番でハプニングが起きても、
動揺せずに演じ続けられます。
本番で失敗しない練習ではなく、
失敗しても、修正して、立て直し、
幕を下ろすまでやりきるための、
練習をしているのです。
仲間を作り、物怖じしない。
仲間作りも自分で相手を見つけるよう、
私はほとんど手助けしません。
自分に必要な人は、
自分で見つけることが大事だからです。
悩んでいたり、相談してくれば、
もちろん力になりますが、
悩む前に手助けしすぎると、
自主性がうばわれ、
考えない子になってしまいます。
先程のお母様に、私は言いました。
「見てください。
中学生にも混じって、
二時間の練習を、
物怖じせずに、
集中して、
お嬢さんは参加しています。
初めて参加して、
歌も歌って、踊りもしながら、
気持ちを引かずに演じている!
それは、すごいことですよ」
お母様は、
ハッとされました。
周りの子が大きいから、
つい、そのようにできなきゃいけないと、
焦ってしまっていたのです。
「本人に聞いてほしい意識が芽生えると、
声も大きくなります。
今日の成長を、今日、見てください」
と、お伝えしたら、
次の練習では、
一歩一歩がんばる娘さんの姿に、
その成長に、
感動されていました。
子どもは、
日々、成長しようとしています。
今日のその子の何が成長したか、
見つけられたら、
それは感動の連続になります。
本番まで、感動の連続!
私も楽しみです。