子ども時代に過ごす時間は、
とても大切で、
その生涯に刻まれていきます。
年をとって思い出すのは、
子どもの頃の楽しい思い出です。
晩年、私の祖父は
意識が遠のく中で、
あんなに元気な時には
嬉々として話していた
会社での功績の話には
反応しませんでしたが、
小さい頃、川で魚釣りをした話や
イタズラしたことには、
大いに反応して、
意識を取り戻していました。
その子ども時代に
いかにあたたかな思い出を持てるかが、
私たち大人が子どもにしてあげられる
大切なことだと私は思っています。
もちろん、
その中で辛いことがあっても、
あたたかな思いに包まれたことは、
肌感覚に残ると思います。
その意味で、
コロナ禍でふれあえず、
楽しい経験が減っている
子どもたちのこの2年は、
とても切ないと思います。
とぶくじらにくる子たちも、
今まで以上に新しい環境に
慎重な子が増えています。
だから、
消えた2年を取り戻したい!
私は今年のミュージカルに、
それをたくさんいれたいと思っています。
まずは「祭り」!
あの晴れの場に
浴衣やちょっとしたオシャレをして
みんなが集まって、
輪になって踊る。
もちろん出店や花火も楽しいけれど、
あの祭りっていうだけで
ワクワクする気持ち。
それは人が集う力、
かも、
しれないな。
というわけで、
今年のミュージカルは、
「祭り」で始めます。
笛の音で幕があがると、
そこらじゅうから
めかしこんだ子どもたちが
輪になって踊る。
高揚する気持ち!
その中で出会いがあったりもします。
祭りがはけたら、
うらしまが残り、
ストーリーが始まる…
考えただけでワクワクします。
次回はそのシーンを
子どもたちと作ります!