とぶくじらの役決めは、
今年は新しい試みで
7月に行っています。
今までは公演チーム全員集まり、
その中で切磋琢磨して、
なりたい役を勝ち取る感じも
ありました。
一斉に行うから、
それぞれに工夫してみたり、
やる気に目を輝かせたり、
周りが見ても、その一瞬に、
「悔しいけど、
この子がなるのは納得」
と、
自分の人生がうまくいかない瞬間を
乗り越える場面になりました。
また、
今までと違う一面が出せたり、
待ち時間に新しい友情もうまれたり、
なりたい役に
全身全霊をかけて
選ばれる喜びもありました。
でも、コロナ禍で
部屋にたくさん人が集まれず、
ともすれば、
2クラスに分かれている教室もあり、
なかなか
役決めの緊張感が作れません。
それに、
コロナ禍で元気が落ちている子もいるし、
スケジュールがコロコロ変わる
部活と両立している子もたくさんいて、
やっと始まった部活も
楽しんでほしいし、
今までのようにはいきません。
でも、今までと違うなら
新たな楽しみ方を。
みんなのやりたい役は、
みんなで作っちゃえ!
どんな活躍をしたいか、
どんな役をやってみたいか、
どんどん聞いて
取り入れます。
側転したいなら、
側転できる役を。
馬跳びか得意なら
馬跳びで活躍する演出を。
ブリッジ上手には、
それを活かした役を!
歌いたいなら
あなたのために歌も作ろう。
セリフが多いのはイヤ?
了解!
『美女と野獣』の話が、
新たな広がりを持ちそうです。
民話は、
聞き手に合わせて
話し手がアレンジして
ふくらませて語られたもの。
まさに、
そんなミュージカルになりそうです。
役決めは、
熱意と表現力を見る場だったのが、
みんなの好きを聞く場所になっています。