子どもの頃の言葉にならない気持ち、覚えてる? | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


私は子ども時代の自分の気持ちを
かなり詳細に覚えています。

自分の行動がどんな動機で行われ、
それをうまく説明できなくて、
誤解されたまま、
周りの大人に怒られた記憶。

楽しかったのに、
楽しかったと伝えきれなかった気持ちも。

思いがあふれてやり過ぎる、
やり方を間違える、
相手を思いやったからこそ、
言いすぎた言葉、
言えずに終わった言葉、
本当は言いたくないけど、
言って終わらせた言葉、
説明できない語彙の足りなさ…

私は、それを感じるたび、
大人になったら、
この気持ちを説明できるようになろうと、
大人から受けた子どもの気持ちを、
伝える人になりたいと、
心にそういう経験をするたび
刻んだのでした。

(そういう意味では、
わりと執念深いですが…)

大人になると今度は、
叱る側の大人の気持ちや立場もみえて、
親だったり先生だったり、
責任者だったり、
いろんな思いがあり…

そうだよね、分かる分かる。
それも分かります。

子育て論もさまざまで、
正解なんてないものだと知りました。

でも、小さい頃の私は今もいて、
「こどもの言葉にならない思い、
忘れないで、それを伝えてよ」
と、言っています。

子どもといると、
それがフワっと通じ合える時があり、
その気持ちを
伝えたいという衝動にかられます。


子どもだって
どんな子も一人一人、
それぞれに考えて、
自分なりに良いと思ったことを
一生懸命しています。

その子にとっての正しいと思うこと、
今、大事だと思うことを。

感じたままに、
考えたように、
うまく動けてないことも多いけど。

思いが強いほど、
不器用になってしまう子どもたちは、
どんな子も愛しいです。

はりきりすぎて、
周りが見えなくなっちゃって、
例えば
やりすぎて、
ちょっとした怪我をしちゃって、
気持ちがあふれてるから
抑えきれずにギャン泣きして、
泣き終わったら落ち着いて、
そしたら、
なんだか気恥ずかしくなる、
なんてこと、
あっちでもこっちでも。

でも、
「気持ちがあふれるほど楽しい」瞬間を
持てたことが、
まずは一番良かった、と、
私は思います。

体のケガも心のケガも、
できるだけしない方が
見ている方は安心だけど、
時には怪我も乗り越える強さを
身につけながら、
子どもは自分の思いを育てながら
生きていることを、
大事にしたいと思います。