眠れぬ夜が明ける | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


昨日は、とぶくじらの
12月初の合同練習。

今まで別々に練習していた仲間が集まり、
話が通り始めます。

抜けている役は
他の子や私、あるいは
スタッフが代役でしたが、
みんなが集まれば雰囲気もわかります。

昨日一番の練習のメインは
『西遊記』全ての戦いの形を
整えること。

誰から順に敵に挑み、
どっちから向かっていくのか。

それに対して、
どう応戦するのか。

怪我をしないよう、
何度かやり直しつつ、
集中が切れたら
覚えられなくなるから、
一気に仕上げていきます。

ここで一番活躍したのは、
いつもセリフではてこずるような感覚派。

特に棒を持ちたがっていた男子が
急に本領発揮しはじめ、
かっこいいのなんのって!

剣をふりかざし走り回る姿や、
棒に翻弄されず使いこなす様は、
惚れ惚れしました。

女子だって全然負けてなくて、
男子に負けるかとばかりに、
果敢に戦いました。

その高い集中力と
互いを怪我させない力加減は絶妙でした。

だって、剣を払い除けるのに、
蹴りが手にあたっているけど、
ギリギリで相手を傷つけないよう
ちゃんと力を抜いてるんです。

それはいつも、じゃれあって
互いの強さと弱さを知っているから。

こぐまのようなじゃれあいこそ、
本来のコミュニケーションだと
かねがね、豪語していますが、
こんなに実感したのは
初めてかもしれない。

とぶくじらでは、
悪役のボスは愛されキャラがやると
決まっています。

本当の敵意は相手を傷つけるけど、
愛情のある相手には
本気で向かえるからです。

師匠の教えですが、
ミュージカルをやるごとに
確信に変わります。

私は戦いの振りを決めていきながら、
改めて一人一人の高い能力と向かい合い、
こどもの本来持つパワーに圧倒されながら
昨日を過ごしました。

レッスン後、スタッフと
その日の振り返り兼打ち合わせを終え、
帰路に着きましたが、
神経のたかぶりが一向に
おさまりませんでした。

そこで、その息のままに
仙人役の衣装を作り、
(そのため、仙人役の衣装は、
情熱的な色とデザインになりました(^^;;)
今日の仕事のために寝ようと
布団に潜りましたが…

全くダメ。

寝れませんでした。

次の練習で、今日出来なかったところや
詰めが甘かったところをやろう!

次の練習には、
あの道具も持っていこう。

あのシーンどうだったかな?

あの子にフォローの連絡を、
早朝にしよう。

やりたいことが、
湯水のごとくあふれ、
一睡もできずです。

こどものパワーは、
人を元気にするとはよく言ったもので、
浴びすぎた私は
アドレナリンが大放出!

今日の仕事中に
電池が切れないかが心配です。

今まで散々遊びまわって
自由にしてたから、
仲間とつながり、
心も体も頭をフル回転できる。

こどもの力はすごいです!

それぞれの事情があるから
仕方ないけれど、
お休みした子は、
このスペシャルな時間にいないのは、
もったいないなぁ〜

出来上がった世界に
入っていくんじゃなく、
一つの作品が今まさに
仕上がっていく奇跡の瞬間に
体ごと参加できるって、
すごい経験だもの。

ゼロが1になる瞬間ですから!

自分たちから、モノが生み出される。
すごいことです!


ああ…眠れぬ夜が明ける。

後1時間もしたら、
準備をしなくちゃ。