気持ちも物々交換?! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


先日、小牧のパン屋さんに行ったら、
美味しそうな桃をいただきました。 

そのパン屋さんのおぜんざいが好きで、
どうしても食べたくて行った時です。

今日、買ったからいいですよ、と、
お断りしても、
この桃は特別おいしいから、と、
言っていただいたから、
甘えていただきました。

嬉しくて飾って眺めて、
匂って幸せになっています。

小牧は今、桃のシーズン。


そこで、
今日は、レッスンに行った先に、
いつも何かいただくから、
お礼に、小牧に行った際に
買っていた桃を持って行ったら、
お礼に、と、
ドリップコーヒーをいただきました。

相手の方は、嬉しそうに
桃を眺めてくださいました。

で、私は
今日はこの後、
桃のお礼にチーズケーキを
パン屋さんに届けるつもりです。

大阪にいる頃は得意じゃなかった
こういうお礼の物々交換。

名古屋に来たら、
あまりにいただくことがふ増え、
最初は、
もらってばかりが心苦しく、
とにかくもらいすぎたらお礼する、
くらいから、始めているうちに、
私も少しできるようになってきました。

貸し借りが嫌で、
苦手だと思っていたけれど、
慣れてきたら、
これは思いやりを
交換しあっているんだなと
わらしべ長者の気持ちを知ります。

結局、物を渡してるんじゃなく、
お返しを求めない
気持ちを渡していたんだ。

だから、相手も
その気持ちに答えてくれる。

すごい文化ですね。


子どもミュージカルをしていても、
それを感じます。

私がまっすぐ
子どもたちと楽しんでいると、
子どもたちも
私を楽しませてくれる。


絵をくれる子も、
私を美人に描いてくれるのは、
お世辞じゃなくて、
好きな人はその愛情から
かわいくみえるのでしょう。

私にとっても、
どの子も個性的で、
それぞれの良さが
可愛く、愛しく、見えているように。

逆に言えば、
誰かを嫌ったり、
憎んだりする気持ちも、
きっと物々交換してしまうんだなぁと、
思えました。

「好き」がこんなに
ストレートに伝わるなら、
「嫌い」も伝わらないわけがない。

「好き」な気持ちは、
互いの中で
たくさんの物々交換が行われて、
喜びがいっぱい広がっていきます。

代わりに「嫌い」を渡してしまったら?

せっかくの人生、
喜びを増やしたい。

全ての人を好きにはなれなくても、
嫌いにならない距離でいることも、
時には大事ですね。

ミュージカルに来ている
一人の女の子が、
クラスの女子の中で
苦しんでいる話を聞いて
そう思いました。

意地悪な子や嫌いな子と、
無理に仲良くしなくていいんだよ、と、
私は彼女に言ったけど、
彼女は嫌いになりたくなくて
頑張ってるんだろうな。

じゃあ、私はなんで言えばいい?

少しでも私の好きをプレゼントして、
彼女の相手を思いやる気持ちが
相手の子にも伝わって、
相手の子もまた、
もらった思いやりを
あげたくなればいいなぁ

そんな解決方法も
あっていいのかもしれない。

そう思いました。