みんなで悩んでチームになっていく | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


とぶくじらのこどもミュージカルは、
4月体験会からスタートし、
5〜7月はこどもたちの表現力を
たっぷり発揮しながら、
全ての役をやっていくことで、
作品のベースを全身で味わいます。

そして、
8月に役の適性を見て、
9月から初めて役の練習に入り、
2月末に公演します。

前半部分がえらく長く、
作品練習好きな子は、
この時期はレッスンに来ても、
あまり練習しない子もいます。

でも、この時期、
お互いのあり方を知り、
人間関係をよくする大事な
レッスンをたくさんしています。

異年齢が組み合わさった振付作りでは、
小さい子を巻き込んで、
どうやってまとめるかを培います。

たまたま近くの人と
六人くらいでチームを作ります。

私からメンバー指定はしません。

ただ、誰もあぶれないよう、
声だけはかけます。

だから、基本的には、
こどもたちが
自分たちでメンバーを選びます。

面倒見のいい子、
あまり小さい子が得意じゃない子、
互いの好き嫌い、
積極性のあるなし、
文句言いや、仕切り屋、
ただ流される子…

そのたまたま一緒になった仲間で、
五分くらいで、アイデアをまとめ、
発表まで持っていく。

とにかくできるとこまで
やってみる。

大人だってなかなかできない
高いコミュニケーション能力が、
培われていきます。

自己主張もしないと、
好きじゃない動きばかり
やることになるし、
自己主張してばかりだと、
みんながついてきてくれない。

出る時と引く時のタイミングを
学んでいきます。

小さい子も受け身でいたら、
楽しめません。

誰の側が心地いいか、
休憩時間など、
自分で探し始めています。

サッと声をかけてもらえるように、
あるいは、
グループにしてもらえるように、
意見を聞いてもらえるように、
など、各々、相手を選んでいます。

レッスンを積み上げる中で、
互いを理解し始めます。

でも、面白いのは、
毎回、解体するから、
こどもたちはあまり、
メンバーに固執しません。

今日のメンバーが合わなくても、
次が合うチームならいいか、と、
非常に柔軟です。

それはすごいと思います。

6月も下旬になると、
振付作りにも
注文をつけてハードルをあげます。

走ってきてポーズを2つ、
前に忍び寄る動き、
横に動く動き、
ジャンプする動きを
続けてやる。

こどもたちなりに、
立ち位置を決めたり、
振りにメリハリをつけたり、
空間認知能力を使い始めます。

本番の舞台では、
自分の立ち位置は、
自分が把握しないといけません。

空間を意識して、
センターや奥行きを理解し、
自分の位置を知ることが大事です。

頭の理解じゃなく、
体で体験して感性を磨くから、
現場で生きるよさを、
この場では、たくさん培いたいと
思っています。


やればらやるほど、
こどものアイデアは素晴らしい!

能力は無限大(๑>◡<๑)