34巻までありました。
百人一首の競技かるたを通して
成長していく主人公たち。
特に主役の千早と太一は
何度も「負け」を味わいます。
相手に負ける、
自分に負ける、
才能に負ける、
努力に負ける…
負けることから自分を知り、
そこでまた自分と向かい合い、
乗り越えていきます。
勝つことで得る達成感や感動、
仲間と一つになる気持ちの高揚は
素晴らしいし、
その勝ちの喜びが、
負けても希望になったりもしますが、
私はこのマンガの「負け」の
描き方が好きです。
負けることを
素直に受け入れることは、
相手のすごさに気づくこと。
負けることは、
自分のたりないものが見え、
進むべき道を教えてくれること。
昨日の天白教室のミュージカルでは、
男の子数人が、
私の教えたセリフを崩して、
どんどん脱線していきました。
ああ、練習にならん!
と、思いつつ、
彼らに負けて任せていると、
面白いシーンができていきました。
大人がこどもに負けるのも大事。
時には自分の弱さに負けて、
泣き出すのも大事。
立ち上がる勇気だけ忘れずに、
何度でも負けを認めて、
人を尊敬していきたいものです!