もうすぐ
こどもミュージカル
『みんなのピノキオ』の本番。
今日は南教室のレッスン日でした。
ここは、ほとんどが
年長さんまでのちびっ子クラス。
その多くが親子で
レッスンをしてくれています。
その中に二人、
小学校高学年の子がいます。
二人ともちびっ子に優しくて
ちびっ子が大好き。
女の子同士だし、
すぐに仲良くなれるかと思いきや…
二人とも気が優しくて、
強引さがないぶん、
仲良くなるには
時間がかかります。
気が合わなかったかなぁ~
せっかく年が近いし、
息が優しい同士だから、
仲良くなれるといいなと
思っていましたが、
なかなか距離が縮まらない二人。
まあ、前からいる子は、
他の教室に仲良くできる子もいるし、
新しく来た子は姉妹がいるから、
寂しいこともないかと
あまり強引に私も仲良くなるよう
仕向けたりはしませんでした。
ところが…
今日、
二人が笑あっている姿を
初めてみました!
本番が近づき、
だんだん仲間になりつつある!
一年かけて、
相手との間合いを
感じていたんだとわかります。
いい時間でした。
よかった!
互いの勇気と空気が
一気に高まった瞬間に
友情が生まれ始めた一日でした。
私は教室の中の友情には
基本的に手を出しません。
ここは学校ではないから、
友達を作りたかったら、
自分でがんばってほしいからです。
仲良しを作らなくてもいい。
仲良しを作ってもいい。
でも、それには
自分の意思が必要。
ケンカにもめったに入りません。
こどもの世界を保証する。
大人には大人の世界があるように、
こどもにもこどもの世界がある。
そこは大人が立ち入って
かき乱してはいけないと思うのです。
たまには苦しくても
切り開く力を
自分から発揮する。
弱ったり、傷ついたりした子を
癒すことはします。
でも、実際の関係には
手出ししません。
仲良くなりたいけど、
声がかけられないの…とか、
助けを求めたら助けるし、
二人は気が合いそうよと、
後押しはしますが、
大きくは見守っています。
ある子が教室内の人間関係について
悩みを話してきたから、
私がみんなの関係性を
どんなふうに見ている話をすると、
「紀子さん、
そんなに分かってたの?」と
驚いていました。
見てますよ、もちろん。
その子なりの不満を聞きながら、
悩みながら成長してほしいと
心で祈っています。
イヤなら辞めてもいいのです。
でも、楽しみたかったら
自分で環境を変える努力をしなきゃ
何も変わらない。
それは簡単じゃない。
自分を認め、
相手を受け入れなければ、
友情は生まれません。
だから、今ある環境で
自分なりにやれることをしてほしい。
がんばれ!
と、思います。
なにはともあれ、
二人が一年間かけて
ゆっくり近づき、
友情を生み出そうとする
ステキな瞬間に
感動した一日でした。