私が指導に通っていた
高槻の小学校の
ミュージカルの本番が
土曜日にありました。
山の上の小さな学校だから、
幼稚園や老人会と合同の
地域交流発表会として
開かれる本番には、
卒業生もたくさんきてくれます。
今年もその中に、
初代ミュージカルを3年生で出演し、
それ以降、ミュージカルが大好きと
大活躍してくれた女の子がいました。
ほぼ毎年、欠かさずに来てくれる彼女。
今、21歳になっていて、
ミュージカル立ち上げからの11年を
知っている子です。
ですから、みた後には、
ミュージカルが膨らんでいる様子を
いつも楽しく話してくれます。
いつも「ズルいわぁ」と、
ミュージカルが始まった頃は
少なかった音響装置や衣装、
増えていく装置をみて言います。
私はいつも、
「あなたたちが初代メンバーが
大成功をおさめて、
時代を作ったから、今があるんだよ。
1回目がうまくいかなかったら、
10回目はないでしょ」と話します。
「まあね」と、誇らしげになる彼女。
彼女が「ズルい」と、
言ってくれるのは、
ミュージカル成長の証ですから、
私には彼女の言葉が励みになります。
そんな彼女が、ズルいと言った
今年の対象はなんと、私でした。
「先生の指導力が上がってるやん。
演出もレベルアップしてて、ズルい」。
ミュージカルの指導は、
もちろん私一人でやっているのでは
ありません。
学校の先生方が中心で、
私は演出的な部分を
大きく担っています。
ですから、
こどもたちの表現がよくなるのは、
今までの積み重ねた力と、
今年の先生方の指導力です。
たしかに今年は
今まで積み上げたものが底力になり、
上級生の成長が下級生に影響し、
ぐんと伸びた年になりました。
先生方も熱意があり、
校長先生も装置から指導に至るまで、
一緒にミュージカルを
作ってくださいました。
ですから、厳密には
私の成長ばかりではないんです。
…でも
私の成長を見守ってくれる
それを気づいてくれる人が、
教え子にいるとは、
なんと嬉しいことでしょう!
彼女の言葉に
まだまだこれから!
もっと成長していきたいと、
心に誓った一日でした。