いざという時の体ほぐし | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


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昨日、仕事に向かう途中、
電話がかかってきました。

「娘(小3)が遊んでいる時に、
高いところから背中から落ちたので、
ほぐしてほしい」とのこと。

ボディートークは医療行為では
ありませんから、
治療することはできません。

まず、お母様に
容体を聞きました。

骨折した感じもなく、
打った場所やその周辺に
腫れもないし、吐き気もない。
おそらくケガはしていないとの
ことでした。

だから、お母様としては、
びっくりして縮こまった
体をほぐしてほしいとのこと。

それなら、力になれますから、
仕事が終わり次第、
向かうことにしました。

行ってみると、
息が詰まって
声があまり出ていないほかは、
大丈夫そうな様子。

フワッと背中にふれて、
全体を把握してから、
尾骨からほぐすことにしました。

私たちは怖いことがあると、
尻尾をまいて、怯えの体になります。

彼女の尾骨も内に巻くような
感じになっています。

尾骨の周辺の緊張して
固くなった筋肉をほぐしつつ、
「ビックリしたね」と
共感から入ります。

だんだん尾骨がほぐれると、
彼女の弾む腰が戻ってきました。

今度は「どこか痛い?」など
話しつつ、
次は肩甲骨の間を、
暖かい手を乗せて緩めていきます。

「打った時、
声が出なかったんじゃない?
背中から落ちて、ビックリして
みぞおちがキュッとつまって、
息ができなくなるもんね。
怖かったねえ」
と、言うと、
まさにその通り!と、
フッと肩甲骨の間が緩みました。

そして、誰と遊んでいて
何時何分に、
自分がどうやって背中を打ったのか、
詳細を話してくれました。

朝の休み時間に打ったため、
すぐにお母さんが呼ばれて
早退になったとのこと。

「そうか、じゃあ、今日は
お母さん、独り占めできたね」

元気な妹に、お母さんを
つい、譲ってしまう彼女にとって、
こういう時に、ゆっくりお母さんと
過ごす時間は至福の時です。

「いつもがんばっているあなたに、
ちょっと痛かったけど、
神様からのプレゼントかも^_^」

と冗談をいうと、
彼女はニコッと笑いました。

その笑顔と共に、
彼女の背中にはほのぼのとした
充実感が広がってきました。

ああ、もう大丈夫。

キュッとすくめて縮んだ
腕の付け根や首周りと首をほぐし、
落ちた時に手をついたために
負担がかかった手首をほぐし、
みぞおちをほぐし、
最後に胸に暖かい手を乗せて、
リラックス。

いつもの元気な彼女に戻りました。

急な事故の後に
体ほぐしをすぐすると、
それだけ早く事故の怖さから
開放されますね。

大好きな彼女が
元気になるお手伝いができて、
本当によかったなぁ!