準備体操しているからケガをしない | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。




「とぶくじら広場」では、

こどもが最初の頃に

会場を走り回り、

空間を把握しようとすることや、

慣れるまで壁にくっついて

レッスンに入らない時間を

大事にしています。


こどもには、ちゃんと

自分のペースがあって、

その中でレッスンに入る

準備を整えているから、

その心と体の在り方を

保証しているのです。


そんな自由にしていて、

ケガをしないの?


お互いが、お互いを

尊重している空間では、

互いに譲り合うため、

あまり大きなケガにはなりませんし、

ぶつかることもほとんどありません。


でも、時々、

空気が乱れることがあります。


それは、付添いの子やお迎えの子が

急に会場に飛び込んできた場合です。


そういう危険がありそうな時には、

私も注意をさせていただきます。


「けがをしない、させない」は、

とぶくじら広場の

(師匠のミュージカルから受け継ぐ)

大事な約束だからです。


では、いったい、

飛び入りで来た子と、

最初からとぶくじら広場にいた子と、

何が違うのでしょう。


それは、最初のウォーミングアップの

ボディートークの効果です。


レッスンの最初に、

心や体をほぐすために

「あ~」と発声をしながら、

体の内部を揺すっていきます。


こども達は緩やかな空気の中で、

自分の内を穏やかにほぐれていきます。


会場を走りまわっている子も、

この空気の中で、日常の固さが

洗われていきます。


付添いでも、まるでやる気で

そこにいるという1歳さんたちも

結構ほぐれていきます。


そうすることで、

人の気配が感じやすくなっています。


そこで、人の間を

俊敏に走り抜けたり、

ぶつかりそうになっても、

しなやかなに身をかわしたり

上手に転ぶことができるのです。


そして、その間に

こども同士が固そうな子や、

ぶつかりそうな子を見ていて、

レッスンが始まっても、

上手によけたりしているのです。


でも、お迎えなどで、

途中から突然入ってきた子には、

まわりのみんなも警戒ができていないし、

その子の固さがあるので、

ちょっぴり危なっかしいのです。


あと、参加する意思がなく、

ウォーミングアップをしていない

大きい子が動きまわるのも、

ちょっと危険です。


大きくなるほど、

ストレス度も高くなりますから、

つい、その固さが

他の子を傷つけてしまう場合があるのです。


やっていなくても、

体験レッスンのつもりや、

参加する場合は、

見ている中で、

やろうとする気持ちがあるので

ほぐれていくのですが、

この違いは、見た目では

分かりづらいものです。


でも、動き方を見ると、

そのことがわかります。


できるだけ、みんなが安全に、

安心してレッスンできるよう

空間をつくるのが、

私の責任でもあります。


ウォーミングアップの

ボディートークを、

もっともっと、

意味のあるものなのだという意識を

こどもの間に浸透させていこう!

と、思います。