まずは元気を取り戻すこと | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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近ごろ、学校にいけていない子の
体ほぐしをさせてもらうことが
増えてきました。

周りのみんなの
ストレスのはけ口にされたり、
周りのストレス度の高い声に
やられたり、
行けなくなる理由はさまざまです。

私は、小、中、高校、
社会人になっても
いじめや嫌がらせを、
たくさん受けてきました。

目立っていて生意気な割に、
本当に嫌な時に
言い返せる強さがなく、
なにか言われると立ち尽くしてしまい
逃げることもしなやかに
身を交わすこともできなかったため、
いじめていい相手、
きつく言っても大丈夫な相手と、
無意識に思わせてしまうのでしょう。

そんな辛い時にこそ、
あたたかな手があるありがたさを、
痛いほど感じていて、
そんな手に私が少しでもなれるなら
とても嬉しいと思っています。

そういう子の背中にふれて思うのは、
傷ついた心は、誰かが
あたためてあげなきゃ
枯れてしまうということ。

がんばって、がんばって、
それで疲れ果てて
動けなくなっているんだから、
まずは心に栄養が渡らなければ、
またがんばれなんて、無理なのです。

まずは、あたたかなふれあいの中で
固くこわばった心と体をほぐし、
溶かすこと。

溶けてきたら、次は好きなことに
元気を使うこと。

そのことで、
元気はさらに膨らみます。

学校にいけてない子は、
学校にいけない自分に、
かなりのプレッシャーをかけていて、
なんとかしたいと必死です。

だからこそ、次に学校に行く時には、
心が弱ったまま行かせたら、
まためげてしまい兼ねません。

楽しいことの中で、
元気を高めていたら、
少々のことにもめげずに
立ち向かえることでしょう。

そして、母親のケアも大事です。

こどもが学校にいけないことで、
周りにいろいろ言われ、
母親も自分をせめています。

それを感じ、こどもはさらに、
自己肯定感が低くなります。

母親の育て方が悪いのではない。

私はいじめの仕組みを説明します。

母親が自分を許せて、
こどもを認められたら、
家庭の居心地がよくなり、
元気が急速にわいてきます。

そしたら、こどもは、
ミズカラ学校に行くようになります。

最近
そういうこどもたちをほぐすほどに
それを実感しています。

まずはあたたかな手が
周りにあること。
その周りの手もあたたかさが
保証されていること。

そして、元気が内側からわく場を
ちゃんと持っていること。

最後に、しなやかにいろんな出来事に
身をかわせるようになること。

自分が自分を認めなきゃ。
だって、すべての人に見放されても
宇宙の数ほどある自分の細胞は、
自分を応援してくれているのですから。