昨日は「とぶくじら広場」の
天白教室の日。
この日は、こどもミュージカル
「ピノキオ」の動物たちが
農場に集まる動きをつくろうと、
会場のソファを動かして
準備していました。
ところが、レッスンに来たこどもたちが
次々にソファを動かして
家をつくり始めました。
8人くらいのこどもが
それぞれに自分の家は
ここだ、あそこだ、
ボクはモグラだからイスの下だとか、
仲良し姉妹で二人掛けソファを占領したりとか、
それぞれに自分の部屋を確保しています。
そして、体験レッスンに来た
3歳の男の子とおじいちゃんも
ちゃんと招き入れ、
お部屋をあげていました。
じゃあ、みんなは部屋で歌おう!と
歌を歌ったり、
家からちょっと出てきて、踊ったり、と、
家を基準にしたレッスンをしました。
この家をつくるという行為、
面白いなと思います。
家の中に入れるのは、こどもだけ。
つまり、自分たちの仲間と
呼べる人だけです。
と、言うことは、
今年出会ったばかりの子もいる
ここにいる子どもたちが
家を通して仲間になっていくということ。
そして、家族という一つの形態の中で
互いのパーソナルスペースを考えながら、
自分の心地いい場所を決めていくということ。
譲り合い、感じあい、
認めあわなくてはできません。
それから、家をつくるということは、
言えというかこわれた安全な場所で
気持ちをホッとさせて、元気になりたいという
自分の内を温める作業を
積極的にしようということ。
学校や幼稚園や保育園、
自分の場所でそれぞれに
頑張っているこどもたちが、
この場に来て、互いを認め合いながら、
共に身を寄せ合い、
ホッとする空間を作り上げている!!
この時間がとれただけで、
昨日のレッスンには値打ちがあります。
ミュージカルの教室じゃないの?!
そうですよ~
でも、安心できる場でなければ、
自分を発揮するなんてできませんから、
この時間が表現の土台になるのです。
家の中でホットできた子どもたちは、
その後半で、自分たちから
いろんな動きを披露してくれました。
初めてきた3歳君。
帰り際にお母さんに
「また、来たい?」と聞かれ、
ニコニコ笑顔で、「ハイ!」だって
こどもには、
どれだけ内容がすすんだかより、
どれだけ充実した時間かが大切なようです!!