先日、専門学校で授業に
ミュージカル「ピーターパン」を
指導していた時のこと。
時間が短いから、
フック船長とピーターパンの戦いは、
本人たち任せにして、
海賊とこどもの応援合戦を
私は指導していました。
2組作りましたが、
1つは正統派で、
チャンチャンバラバラ、
かっこよく戦っていて、
男子学生のフックと、
女学生のピーターでしたが、
それを変に意識し合わず、
さわやかな演技。
見ていて、完成度の高さにも
驚かされました!
それに対して、もう1つのチームは、
仲良しの男子同士。
最初は新聞紙を丸めた剣で
戦っていたのに、
途中から剣を捨て、ライフセーバーを
持っているつもりで、見えない剣や
カメハメハの光線を発して
戦い始めました。
軽やかに飛び回り、
転がるのもへっちゃら!
大の男が、こども顔負け。
夢中です!
私は、これこそ、
表現の値打ちだし、
生命の希望だと思いました。
なにもなくても、
自分たちの力で、状況を変化させ、
イメージを全身で表し、
相手の影響を受けながら、
互いに高めあっていく!
その二人の戦いには、
生命の躍動がありました。
こども時代にこんなふうに
遊んでいたら、
創造力と表現力が培われ、
しかも
楽しく生きられるなと思えます。
彼らは、こどもと呼ぶには、
ちょっと大きいけれど、
それを大人になってもできる
すばらしさに、感動でした。
いくつになっても、
全身で表現することを、
どこかでできるのは、
本当にステキなことです。
私はますます、そんな場を、
ジャンジャン作りたいと思いました。