この夏から
アフリカンダンスを習い始めました。
全身を躍動させて踊るのは、
本当に楽しいです。
2時間しっかりあるレッスンでは、
水筒2本が空っぽになり、
汗もだくだくかいて、
終わるころには本当にぐったりですが、
終わった帰り道の、
バイクで帰る爽快感ったらありません。
頭も心も体も軽くなって、
夜風が全身を吹き抜けていくようです。
そのアフリカンダンスの先生の紹介で、
先日、アフリカンライブを見に行きました。
アフリカの太鼓ジャンベ演奏や
そのほかの楽器演奏もすばらしかったし、
ダンスも魅力的でしたが、
私が一番良かったと思ったのは、
ライブの最後に、参加者も一体となって
踊っていたことでした。
みんなで円になって、
演者を中心に踊っていき、
場が盛り上がってくると、
太鼓の人と向かい合い、
有志の参加者が自由に踊ります。
その身の軽いこと!
もちろん、有志で出ていくような人は、
多少なりとも経験者なのは見てとれますが、
太鼓のリズムに身がはじけるというような、
跳躍のあるダンスをしています。
かっこいいな~と、おもいつつ、
ついつい、職業病が出てきました。
なぜ、こんなにも無防備に
楽しげに踊れるんだろう?
そうか。
その秘密の一つは「円」だな。
ボディートークの指導をする時も
だいたいが円で指導をスタートします。
円というのは、
みんなの意識(息)が
中心にむかって集中するので、
全体に集中のムードがつくりやすいのだと、
師匠の増田先生に教わったことがあります。
それに加え、真中で何かしている人と
同じ動きをするなど共感を伴うと、
真ん中の人は安心して、
自分を出すことができるのです。
映画館で映画を見る時、
人の目が気になる人は後ろの方に座り、
人から自分が見えないようにしますが、
円には後ろはないし、
「円を作る」という時点で、
参加者の自主性が働いている。
だから、円に参加していたら、
人の目を気にしなくていいわけです。
安全の中で冒険する大切さは、
こんなところにもあるんだな。
私は感心して
共感の手拍子を打ちました。
それにひきかえ、
円になっていじめるとは、
何とおそろしいことでしょう。
中にいる人に逃げ場はなく、
しかも、周りから中は見えづらいわけです。
そして、その真ん中に
冷たい息が集中する。
あたたかな円を作って、
安心の中でたっぷり
自分を発揮できる空間は、
丸いんだな~と、改めて思いました。