外向きの息の日、内向きの息の日 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!

昨日は大阪保育福祉専門学校の授業の日。

学生たちは、忙しい時期の様子で、

金曜日の授業だから余計にくたびれていました。


そこで、学生たちの気持ちに打ち込めるように、

そして、適度に休憩できるように、話を多くしたり、

座ってできるプログラムにしました。


特に、外向きの息と、内向きの息がある話は、

学生たちには実感があったようでした。


外に向かって「おい」というと、「外息」。

自分に向かっ「おい」というと、「内息」。


外息が強い人は、

おしゃべりで人前でのアピールが得意。

でも、話を自分に落とし込むことが苦手だし、

ちょっと調子がいいところがある、


内息の強い人は、息が内に向いているため、

外へのアピールは強くないけれど、

一回頼んだことはちゃんとやってくれるし、

職人肌で、丁寧にじっくり取り組む。


私は日常的には、

外息が強く、人前で話すのが大好きです。


でも、落ち込んでいるときは

激しく、内息になり、

じっと静かに思いに浸りこむみます。


どちらがいいというのではなく、

必要な時に、必要な息に切り替われることが大切です。


以前、私はオーストラリアに

保育園留学というのを10日ほどしたことがあります。


ホームステイしながら、

保育園に通わせてもらい、

園の雰囲気を学ばせてもらうのです。


私は子どもが好きで意気揚々と行ったのですが、

なんせ、語学がからきしダメで、

保育園の先生たちは、

そんな私にイライラしていました。


私はどんどん内息になり、

園の中でも大人しくなって行きました。


こどもにもあまり話しかけられなくなり、

じっと縮こまるばかりでした。


そんなとき、私と仲良くなってくれたのは、

内息の強い双子の女の子でした。


私の手を黙って引いて、

ドールハウスに連れてきてくれて、

人形を持たせてくれました。


そして、彼女たちは黙って、

人形遊びを始めました。


私が茫然としてると、

私の手をそっと取って、

家の中に人形をはいらせてあげるよう、

促してくれました。


何も言葉を話さなくても、

人形遊びができることは、

外息が強い私には、衝撃的でした。


そして、自分が内息の時に

内息で話してくれる安心感といったら!!


人前でみんなをリードするときは、

強いアピールが必要で、

だから外息でどんどん行くもの、

だとばかり思っていた私の概念は

見事うち砕かれました。


その時その時に必要な、

その場にいる人たちの息に合った息で

指導もしていく。


特に、自閉症やおとなしい子のように、

内息の強い子には、内息で話しかける大切さ。


昨日の授業は、私も少し

内息を強くして授業をしました。


学生たちの感想も、

じっくりと穏やかに書かれたものが多く、

新鮮でした音譜



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