異年齢活動だからこその発展性 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!

昨日はこどもの表現教室

「とぶくじら広場」天白教室の日。


「とぶくじら広場」は、

異年齢が一緒になって行う教室です。


天白教室は、

下は三歳から上は五年生までが

一緒になって表現していきます。


連休が明け、運動会の練習も始り、

精神的に成長するこの時期、

こどもたちは、

ちょっとウツウツとしています。


私が友達との人間関係に

悩み始めたのは5年生でした。


高学年なるほどに、

人間関係は難しくなりますね。


一見うまくいっていても、

心の中は違ったり、

実際にグループ構成などができてきて、

ややこしくなったり・・・。


その中で悩み、傷つき、

立ち直りながら、いつか社会でやっていく、

強さとしなやかさを身につけていきます。


そのストレスが、教室の中でも

見え隠れしています。


私はさりげなく、しんどそうな子の

背中をたたいてほぐしたり、

声を出して発散させたり、

大きい子のストレスが、

小さい子に直接、矛先が向かないように、

間に入ったりします。


昨日は、その心のひだがさまざまで、

なかなかレッスンに集中ができませんでした。


そこで、振付するのはあきらめて

シーン練習に時間を割いてみます。


お母さんがエルマーを探しに来たとき、

こどもが逃げ隠れするシーンです。


お母さん役は私がしました。


こどもたちが遊んでいるところへ、

お母さんがエルマーを探しに来る。


みんなはイスの後ろに隠れ、

5年の男子が道をふさぎます。


そして、お母さんをからかって、

他の子を逃がすという場面。


5年生の男子は、さすが悪知恵が

冴えわたり、やるごとに違うからかい方で

私を他に向かせようとします。


そのうまいこと!腹の立つこと!!

(これはさっそく脚本にしなくちゃ!!)

私はひそかにほくそえみます。


そして、いすの後ろでは

2年生の女の子たちが、

チビッ子を守ってくれています。


「今だ、逃げろ!」見学に来ていた男の子が、

気がついたら叫んでいます。

(あれ?ボクはやらないて行ってたのにネ♪

楽しくなってきたんだな)


こども達はキャーキャー騒ぎながら、

逃げていきます。


そして、戻ってきて、

エルマーが「ボク、旅に出るよ!」というと、

4歳児が「かっこいい!」と跳びはね、

3歳の子が「ボクも行く!」「私も行く!」

といいます。

(おっ、三歳でも

二人ともしっかりセリフが言えるんだな。

よし、今年は3歳の子のセリフにも力を入れよう)


と、こんな具合に、レッスンはそこで

急に集中し始めました。


こどもには、それぞれの気分があります。


その気分に気まぐれに付き合うのではなく、

今日はこの角度から行ってみよう!

と、こちらが柔軟にしていると、

互いに刺激を受けながら、

ストレスはいつの間にか発散され、

仲間になっていけるんですね。


異年齢だからこそ、

役割もいろいろできるし、

小さい子の柔らかで全身で取り組む様子に

大きい子の心も素直になったり、

小さい子も刺激を受けて、

いろんなことができるようになったりする。


そして、同年齢と手を取り合って

はしゃぎまくれる良さがまた大きくなる。


改めて異年齢の良さを感じた一日でした。



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