私の師匠 増田明先生が指導する、
ボディートークをベースとした
ミュージカルリーダーセミナーでは、
理論の実践の両方を学びます。
その中では、師匠のミュージカルの特徴である
振付作りにも大いに取り組みます。
体と心を十分にほぐしてから、
イメージを全身で表現する即興表現をしますが、
この時、大事なのが、声を出すこと。
昨日は、エビが海の中で餌を探す
動きなどをしたのですが、
それはどんな声なのか、
体にまかせて表現していきます。
声も体の一部として、
全身表現するわけです。
生まれた声は
「シャコシャコシャコ・・・」とか、
「チッピ~!! チュッパ~!」とか、
そういう言葉になる前の声。
声が出ると、動きはまた触発され、
動きが声になると、
また動きが整理されます。
この日は、ミュージカルの中でも珍しい
モダンダンスの先生が振付した
かっこいい踊りにも取り組んだのですが、
こちらには、声がありません。
声がある踊りと、声がない踊りを
両方体験して思ったこと。
声がない踊りは、
一つの型を持っている。
型を理解しないと、かっこよく踊れない。
(私は運動が苦手でなリズム感がないから、
かっこよくなるのに、すごく時間がかかります…)
声のある動きは、より本能的というか、
至って原始的。
だから踊りが苦手な人でも、
そろっていなくても、
個性的に見える。
どちらにも良さがあるけれど、
私は子どもの表現力を引き出すためには、
まず、この声を出す表現が自然だなと、
感じました。
今、ダンスが学校の体育の必修になったけど、
型を教えるより前に、
こういう声のある踊りを、
十分にやるといいのになあと思いました。