私はこどものころ、
ぬり絵が苦手でした。
隅々まできちっと色で埋めていく作業を
全然楽しめなかったからです。
思いつきで何かをするのが好きで、
興味が移れば次から次へ。
そんなこどもだったのです。
大人になってもその性質は
色濃く残っているのですが、
舞台を作っていくに従って、
変わってきました。
物事を最後まで丁寧に仕上げていくこと。
衣装や大道具、
舞台で遠目から見たら、
細かいことは分からないから、
おおざっぱでいいところもあります。
でも、子どもたちへの指導や、
全体の準備などは、
細部まで丁寧にしておかなくては
うまくいきません。
ていねいに準備したからこそ、
おおざっぱでいいところが見えてくる
ということも知りました。
体ほぐしでも、
部分を全体からとらえる。
四角い部屋をまあるくはかず、
隅々まではくこと。
そのことで子どもがけがをしないよう、
守ることができる。
人生でも一緒だなと思います。
自分の人生を隅々まで丁寧に生きたい。
そう思う今日この頃です。
洗濯も隅々まで?!
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