子どもの表現教室「とぶくじら広場」。
子どもの心を育むことが目的です。
だから時には、厳しくすることもあります。
(昨日の記事の続きです)
昨日は天白教室の日。
夏休みでしばらく休んでいた子たちが、
数人、久しぶりにレッスンに来ました。
すると、夏休み明けの学校につかれ、
日常のストレスで固めた心と体で、
いつもならスッとレッスンに入れる子が、
最初のあいさつで正座もなかなかせず、
お菓子を口に入れたまま、
ゴロゴロとソファーで転がっています。
子どもはここにくると、
自分のありのままを受け止めてくれるという
ある種の安心感があるため、
普段の生活でならできることも、
ここではスッとしないで、
素の自分を出すことがあります。
でも、こども達にここで伝えたいのは、
ありのままの自分を受け止めてもらえるということと、
我儘放題が許されることは違うということを
ハッキリ態度で伝えることです。
だから、我儘が出せる空間は保証して、
レッスンに入るまでには、
少し子ども同士で遊ぶ時間をつくりました。
(私のレッスンスタートを遅らせ、
子ども同士が戯れる時間を作る)
ですから、「レッスンを始めるよ~と言ったら、
お菓子を口から出させました。
お菓子を食べながら
レッスンをするなんてもってのほか!
(のどに詰まったら大変です!!)
そして、正座をみんながするのを待ちました。
正座であいさつをするのは、
この教室の数少ないきまりです。
なかなかスッと正座できない子に対し、
早くレッスンしたい子は文句を言い、
正座が長くなり足が痛い子も出てきます。
「いいかげんにしなさい!」と叱りつければ、
ぐずっている子は、きっかけがつかめて、
一瞬でするでしょう。
でも、私はそれはしません。
自分の意思で、
気持ちを変えることを待つのです。
時間をかけて正座をした子ども。
それを待った子ども。
その日の気分によって
スッとできない日があること、
それを待つことが時として
必要であることをを理解すること。
みんなでやる時には、
我儘が許されないことがあり、
自ら気持ちを変わるべき必要があること。
この時間にこども達が、
そういう感性を養ってほしいと思います。
あいさつって楽しいんだけどな~
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