一緒にやるばかりでなくても。 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。


こどもの心はミュージカル!

子どもの表現教室「とぶくじら広場」では、

歌や踊りの振り付けは、

数人のグループになって、

即興表現から子ども自身で作っていきます。


歌や踊りの中にあるイメージを

全く別の言葉に置き換えて、題として出します。


それを、考えず、

感じたままにやってみるのが

ボディートーク式の即興表現です。


今日、テレビで

「フニャフニャ~、といいながら前屈をやると、

息を吐きながらやるから、

記録が伸びるといっていましたが、

実はそれ以前に、言葉のイメージが

体の内側を変えていると、

ボディートークでは考えるのです。


ボディートーク式即興はまさに、

言葉(音楽)の奥にある息を、

表現にしていくものなのです。


私はそのこどもの踊りを見ながら、

子どもたちの感性や表現の響きあうところを

少しずつ形として構成し、まとめるのが仕事です。


私の師匠である増田先生は、

その表現の引き出し方のプロで、

即興の題の出し方もすばらしいし、

まとめかたも芸術的ですが、私はまだまだ

色々やりながら、確かめていくので、

発見もいっぱいあります。


今回は、

子どものグループに入らず、

一人で音に合わせて、

自由に動く少年(小学2年)の感性を、

いかにみんなの感性とすり合わせるかが

テーマになりました。


彼の動きはどれも面白くて魅力的!

でも・・・彼じゃなきゃ出来ない、

その動きの面白さが出ない表現がほとんど。


でも、表現をみんなでやる面白さを、

彼にも感じてほしい!!


そんなとき、

彼が肘をグッと横につきだす、

「肘鉄の動き」が面白いことを発見しました。


そこで、みんなで横一列に並びました。

その彼がはじに立ち、彼が太なりに肘鉄すると、

そのエネルギーを受け、肘鉄を受けた子がさらに

隣に回していく。


そうして、肘鉄を回していって、

列の最後の子が、その勢いに吹っ飛ぶ。


それはそれは面白い動きになりました。


全体では作り上げた踊りをして、

彼は、そのタイミングが出てくるまで、ソロダンス。


そして、そのタイミングが来たら、

みんなが彼の横にさっと行列を作る。

そして、肘鉄回し。


両者の表現が溶け合って、

みんな、ほのぼのとした笑いがこみ上げました。


みんなと同じにしない子や同じにできない子を、

何もかも一緒にやらそうとせず、

その子の自由も保証して、

集団としての魅力を伝える。


私がボディートークをしてきて学んだ、

こどもの集団の動かし方の極意です。


これからますます、

子どもの表現が楽しみです!!


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