今日、町で2~3歳くらいの子どもが、
坂道をニコニコしながらダッシュしているのを見つけました。
上り坂のダッシュだし、しかもまだ小さい。
そんな早いわけではありません
ただ、その道のすぐ横は車道。
道から外れたら危険がいっぱい
その後すぐに、お母さんが追いかけてくると、
こどもを抑えて、怒りだしました。
「危ないじゃないの!」
そして、しばらく怒られ、
もうそろそろ小さいであろうバギーに載せられ、
ベルトをかけられ、坂を上がっていきました。
私はしばらく彼女の嬉しそうな顔が
忘れられませんでした。
本当に走ることが楽しいとばかりに、
満面の笑みでした
もし、あのお母さんが12㎝くらいありそうな
ヒールをはいていなかったら、
もし、あそこが広場だったら、
もしそこが、安全な場所なら彼女は走れたのかな?
私は考えます。
彼女は何も悪くなかった。
坂を駆け上がっただけだったのです。
車道にも出ていない。
誰かにぶつかりもしていない。
行く手の歩道には誰もいなかった。
それでも親は、こどもに安全で、無事でいてほしいと
心から願うから止めるんですよね。
小さな彼女は、たまたま安全だったけど、
安全を確認して走ったわけじゃないから。
こどもがなにかチャレンジしようとするとき、
自分の足で走りだそうとするとき、
私は少しくらい転んでも、自分の足で走ってほしい。
ケガをしても、少しくらいなら名誉の勲章ではないでしょうか。
でも、やっぱり、自分が守れない範囲の危険は、
承認できるものではありません。
あのお母さんがあんなに高いヒールじゃなかったら、
きっともう少しおおらかだったでしょう。
私も、こどもとかかわる仕事をしていく以上、
いつでもこどもの安全を注意しながら、
でも、こどもの笑顔を消さないあり方を心がけたいです。