子どもの背中を見送って学ぶこと~ボディートークとの出会い⑤ | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

こどもの心はミュージカル!


今日は大阪保育福祉専門学校の2サイクル目の初授業でした。


学生たちそれぞれのもつ、素晴らしい個性。

優しさや繊細さ、好奇心や積極性…そうそう、

身体能力に優れた学生の動きは、目を見張るものがありました!


それぞれの良さが輝いた時間となり、

またしても幸せな一日音譜


さて、今日はその大阪保育福祉専門学校が協賛している

「ザ・ヤング・アメリカンズ」の初日。


これはアメリカからやってきた30人ほどの若者と、

学生や地域のこどもたちが一緒になって、

3日間でミュージカルを作るという一大プロジェクトです。


私は学生ではないので出演できませんが、

学校スタッフとしてかかわらせていただくことになりました。


こどもたちの気持ちが冷めさせないよう、

たえずアメリカンズが歓声をあげ、

喜びのパフォーマンスで引っ張っていく姿、

歌のレッスンをしながら、子どもたちの体を休ませ、息を整え、

心を穏やかにしていく手法。

緩急のバランス。

アメリカンズのパワフルな姿と、調和のとれたパフォーマンス。


レッスンの中には、災害時の避難レッスンまで

とりいれられていました。


なんてすばらしい!!


「ザ・ヤングアメリカンズ」の成り立ちを見ていると、

「目の前の一人のこどもを幸せにしたい」という創設者の思いから、

教育学や心理学なども、アメリカンズは学んでいることが書かれていました。


私は19歳で増田先生に弟子入りしたころ、

舞台に出たくてしかない衝動に何度も駆られました。


スタッフになってからというもの、

子どものレッスンを支えるリーダーではあるのですが、

本番では裏方に徹するさみしさ。


舞台に出る喜びや、出演者同士の一体感を知っているから、

余計つらいものがありました。


子どもが自分の力でやった満足感が大切。

その達成感が強い子ほど、本番が終わったとき、

演出の増田先生への感謝はあふれますが、

リーダーの存在は消えてなくなります。


そのことが辛くて、悲しくて、

長い間悩んだものでした。


でも今回、この取り組みを見て、

裏方の動きが、たくさん見えてきました。

指導の素晴らしさだけではありません。

移動中のさりげない音楽の後押し。

タイムキーパーは常に時間の進行を指示。

引く時は引き、大切な所で引き締める演出家。


キッズサポーターという人が、子どもたちの繊細な心も

さりげなくサポートしていること。

ボランティアスタッフへの細かい指示の統制をきちっと取っていること…


この本番のために、

いかに多くの人の熱意と感性が花開いているか!!


全体をくまなく感じることができるのは、

本番、いつでもあのくらい袖の中で、

子どもの背中を見送った賜物だと感じました。


学生の中には、昨年出演したから、

今年は裏方を知りたいという子が何人もいました。


裏を知るから表のありがたさが分かる。

そして、両方知っているから、

今度は自分でミュージカルを作ってみたくなる!!


私は増田先生の弟子でありながら、

多くの高槻市の幼稚園や小学校で、ミュージカル作りに

着手させていただいてきました。


それは常に感動と苦労の連続でしたが、

それはまた次回…にひひ


今年「とぶくじら広場」の子どもと作るミュージカルは、

「ザ・ヤングアメリカンズ」の素晴らしい刺激を受けたので、

さらにいいものにしたいと思います!!