ふたごの兄弟の発見! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

言葉に傷つかず、

その奥の息を聞こう!



こどもの心はミュージカル!

昨日は「えこども」主催の『からだではなそ』という

名古屋市守山区の子どもの表現教室の日。


元気な子どもたちが10人ほど来てくれました。


その中に、双子の兄弟が二組いました。

男の子と女の子の双子と、

そっくりな顔の男の子二人の双子。


男の子と女の子の兄弟は、

二人とも初めて来てくれたにもかかわらず、

元気に自分を発揮してくれていて、

私に飛びつき、追いかけっこをせがみ、

楽しい表現もいっぱい見せてくれました。


それにひきかえ、男の子の双子ちゃんは

すごく慎重な兄弟です。


M君とI君のうち、特に慎重なのはI君。

M君は慎重ながらも、

自分の興味のあるところには、

ちょっぴり積極的に入ってきてくれます。


初めて会うお友達とも

一緒になって表現することができました。


一方、I君はママにぴったりくっついて離れません。

ママはなんとかI君も一緒に参加させようと、

ママ自身も一緒になってしてくださいました。


そのかいあってI君は、ママの後ろから

みんなの様子をじっと見ながら、

笑ったり、ママにしゃべったり・・・。


いつ入ってきてくれるかな・・・?

私はワクワクしながら、

彼を見ていました。


すると、分かったことがありましたひらめき電球


I君が一番よく見ている相手は、実はM君。

双子のM君がみんなの中にスッと入れると、

彼の顔も安堵しているし、

M君が楽しい表現をすると

彼もまるで自分がした後のような

爽快な顔をしています。


そうか、双子って、

自分と似た感性の兄弟を見ながら、

自分を投影することができるんだね。


結局、一度もママから離れなかったI君ですが、

終わった時の顔は、一緒にやった後のような顔グッド!


あとでママと話をすると、

集団に入るのは苦手だとのこと。

なんとか、入ってくれるといいのだけれど・・・

ママの心配は分かります。


でもネ、いいのです、まだ幼児なんだからニコニコ

無理しなくても。

自分のペースで、入れる場所から入り様子を見る。

そうやって自分の心を守ることも大事です。


レッスンが終わった後、

全員に感想を聞くと、

「楽しかった!」「おもしろかった!」と

みんなが言う中、

I君は「つまらなかった!」と、ニタッと笑いました。


おっ、こんなところで初めて自分を出したのねラブラブ


彼の言葉の奥には、

「よし、ここで自分を出すぞ!」という

勇気と茶目っ気が見られましたにひひ


「つまらなかった」は彼の素直な気持ちか?

いいえ、あの「ニタッ」が彼の素直な表現です。


子どもの言葉の一つ一つを主観的にとらえ、

その言葉に傷つくのではなく、

息の奥をみると、本音がわかります。


次回も来てくれるといいな。

そしたら、また違った彼の表現が見えるのに。


本みんなで絵本を使って表現しました本



きょだいな きょだいな (こどものとも傑作集)/長谷川 摂子
¥840
Amazon.co.jp