息を明快に伝えるとは?~表現の指導 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

言葉の奥には息があります。

その息を的確にとらえ、明快に表現すると、

言葉は立体的に立ちあがってくる!



こどもの心はミュージカル!


秋です。

急に寒くなってきて、

教などは、名古屋でももしや雪?

・・・というくらい、冷たい雨がぱらついていました。


雨が「しとしと」降る。

雨が「ザーザー」降る。

雨がふったら「ピッチャンチャン」・・・


日本語の擬音は豊かだといいます。

外国には擬音が少ないそうで、

日本語を学ぶ学生たちが困るのも、この擬音だとか。


この擬音、日本人にはちゃんとしたイメージのある言葉です。

関西人は特にその影響が強いのか、

「ここをバーッといって、キュッと曲がって、

その道、ズドーンと進んだら、目的地や」

など、ほぼ、擬音で道の説明をしたりします。


静かにする時、人は唇に指を軽く当て、

「シーッ」といいます。

言うといっても、ほぼ、無声音です。


これは言葉の奥に潜む息のイメージが、

静かに集中させる息になって、

無声音になります。


雪の「しんしん」も同じです。

朗読するというと、

人はつい、言葉にとらわれ、有声音にしますが、

この「シン」を無声音にすると、

がぜん、雪のイメージが聞き手に湧いてきます。


ボディートークの考案者の増田先生からこのことを習った時、

それは、私の朗読に対する常識を覆すほどの感動でした。


どんな言葉にも、その言葉の奥には、

イメージがあり、感情があり、

それに伴う息がある。

それを、自然に素直に表現すれば、

表現はもっと楽しく、もっと素直に伝わっていく。

そして、言葉の豊かさが、心の栄養になる。


今は、私も脚本を作る時、

できるだけ洗練された息で、

言葉を選ぶようにしています。


具体的の言葉の奥の息を、

どうやって発見し、どう表現するといいのか・・・


それはまた、次回のお話。


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