物語の世界は、こどもの心を膨らませる
国語嫌いも絵本から・・・
人が一生のうちで生きられるのは、
当たり前ですが、自分の人生だけです。
でも、もっと多くの人の人生を経験できたら、
他を思いやる気持ちや、
自分と違う人の感性を知ることができるのに・・・
そんな思いをかなえてくれるのが物語の世界です。
物語を通して他者の人生を追体験する。
その中で自身も成長します。
ファンタジーを読むと、魂の成長が得られるというのは、
よく言われることです。
勉強嫌いの小学二年生の女の子のお母さんに頼まれ、
最近、勉強を見ています。
私のそばだと、勉強が好きになるから、ということで、
嬉しいお願いです。
その子は文章を読むのが嫌いで、
なんとなく問題のぱっと見で答えを選ぶために、
算数でも国語でも間違ってしまいます。
そこで、私はその子と、毎回、絵本を読むことにしました。
私が読んだり、その子に読んでもらったり…
その子が楽しめそうな本を選んでは、
一緒にページをめくります。
最初は本のページの量を先に見ては、
「え~!長い!!」なんて言っていましたが、
読みだせば、キュウッと集中し始めて、
「おもしろかった」とか、「これは終わり方がいまいち」とか、
彼女なりの感想を持ちます。
人の人生を絵本を通して知る。
そのことで、自分の大事にしていることもわかる。
ミュージカルなどの表現は、その最たるもので、
全身で、他者の人生のおいしいところを、体験するわけです。
この子が、絵本を読む時間を得て、
心が豊かになるのが目に見えて、
とても豊かな時間を過ごしています。
- バーバちゃんのおみまい (創作こども文庫 6)/神沢 利子
- ¥840
- Amazon.co.jp
ごきげんなすてご (BOOKS FOR CHILDREN)/伊東 寛
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
- じごくのそうべえ (童心社の絵本)/田島 征彦
- ¥1,470
- Amazon.co.jp