成長期に必要なことができていないと、
大人になってから、やることになるんだね
きのう紹介した、山本純子さんの詩集『あまのがわ』に、
「よのなか」という詩があります。
夏休みの宿題のカバンを、お母さんに作ってもらった女の子が、
大人になって、娘のカバンを作っているという出だし。
そして、「宿題はいつかは自分でやることになっているらしい」
と、終わります。
この詩は見事に、
世の中のあり方や、人間の成長の根本を言い得ているなあと、
人生が深まるごとに思えます。
中学生の技術の時間、
「おまえは性格が曲がってるから、
一生、真っすぐな線は引けない」と、
冗談とも本気ともつかない口調で先生に言われ、
それ以来、真っすぐな線を引くことを放棄した私。
大人になって、ミュージカルの大道具を作るのに、
材木を計って、切って、組み立てて…
丁寧に狂いなくやっていかなくては、キレイにできません。
あの頃、放棄した人生の宿題だったのでしょう。
少しずつ、真っすぐな線をひけるようになっています。
大学在学中に弟子入りした私。
みんなが就職難で苦労しているときに、
すでに進路は決まっていました。
就職活動で、自分を見つめ、社会との狭間で、
悔しさを感じ、それでも自分を信じるということをしていたみんな。
今になり、『ボディートークをベースとしたミュージカル』を
広げるために、どうアピールするのか、どう社会に伝えたらいいか、
私にできることは何か、自分とはなにか・・・と、悩み、深めています。
人間として、成長する過程で必要な事柄は、
たとえそのとき学びきれなくても、必ずやる時期は来る。
大切なのは、今の今、
楽しめることに一生懸命になり、
そこから多くを学ぶということ。
人間の一生は長いようで短いようで長い。
一生学ぶつもりで、一つずつ、宿題をしながら、
豊かな心でいたいです
今日またひとつ、宿題が終わりました。
荷物を運ぶトラックの運転をすることになるのが怖くて、
なかなかとれなかった、車の免許
受かりました
これからは、車でも全国を回れるようになりました
さて、次回は…『オシャレをすることについて』です。
新しい大阪駅には、おしゃれさんがいっぱいでした
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