今日は「とぶくじら広場」の日でした
前回はインフルエンザの影響で少ししか集まらなかったのが、今回は14人の子どもが参加
子どもの笑い声と、楽しい表現のあふれる時間になりました。
最初に子どもと震災の話をしました。
みんながどう感じているのか、何ができると思うか、阪神大震災の私の経験などを話しあいました。
今、起きている社会問題を子どもと共有し、思いを深め、生きていく力にしていくことは
大人の大きな役割だと思います
子どもたちなりにそれぞれの思いがあり、考え、行動している話が聞けて、濃い時間となりました
私はその中で、まず、みんなが元気な大人になってほしいと伝えました。
しょぼんとした大人では、日本を立て直せない。
日本に力を与えるのは、子どもの元気さだと、そのためにもこの場でいきいきしてほしいと伝えました
そこで地震でおびえた心と体をほぐす「ボディートークの体ほぐし・心ほぐし」をしました
みんなの声が緩み、優しい時間でした。
今までは『ピーターパン』のフック船長のシーンを中心に表現していましたが、
今回は「互いに友となり、つながる手のぬくもり」という意味も込めて、
『オリバーのマーチ』という歌と踊りを最初にしました
友と手を取り合い、喜びや悲しみを分け合い、仲間になる大切さが歌われていて、
私の師匠の増田先生がつけた振り付けには、ちょっと複雑で楽しい手のつなぎ方が出てきます。
夢中になって、子ども同士が互いの手をつなぎ合う中で、助け合う感性を育てたいと思ったのですが、
その姿に勇気を希望をもらったのは私でした
後半では『ピーターパン』の1シーンで、子どもがピーターに会いたくて、
ピーターを呼ぶおまじないをするという場面の表現に取り組みました
セリフをいろいろ言うのも、どの子も自分なりに工夫していて楽しかったのですが、
その中で、とても素敵な体験をしました
みんなでピーターを呼び、その音を聞こうと耳を澄ますと、マイケルが「あ、きこえた」と、言います。
すると、みんなは「うそ~ 聞こえないよ。もう寝ようよ、お休み~」と続きます。
最年少の4歳児リョウ君(仮名)にマイケルをしてもらいました。
かわいい声でそのセリフを言うのにたいして、みんなは非難の声で「うそ~」と言います
「演技なのは分かるけど、その声はきつすぎるよ。もう少し、柔らかく」というと、
みんなの声は、その場でたちどころに柔らかくなりました。
子どもが「気をつけてるけど、なかなかできない」と嘆いていた優しい声は、
しなやかの心と体なら、なんなくできることが証明された、感動の体験でした