昨日、小学1年生の女の子が、公園で遊んでいる最中にケンカになりました
ケンカの原因は、ちょっとしてゲームのルールのことです。
一人がルールを違って覚えていて、一緒にゲームをしていたほか二人が、「違うよ~」と、教えてあげると、
その言い方のきつさに、責められている気になって、一人が泣き出してしまったのです
ずいぶん激しく泣いていたので、ちょっと仲裁に入って話を聞くと、
「いつもそうやって怒るのやめて。私は、教室でもいっつも我慢してるんだから」
と、クラスで起きた今までのことも含めて、我慢が爆発した様子
私の胸でかなりの間、その子は泣いていました。
「そうか、今までにも傷ついていたんだね」と、背中をほぐしながら話を聞くと、涙が一時あふれて、
だんだん気持ちを吐き出すごとに、落ち着いてきました。
もともと、ちょっとプライドが高い子なので、間違いを指摘されることも、彼女にっとは傷の一つなのです。
だけど、負けを認めたくなくて、泣かずにいた今までの日々が、ワッと関を切ったのでしょう
辛い時は泣くのが一番泣いて、スッキリ元気になることが大事です。
それにプライドが邪魔して、自分がルールを間違っていたことも、泣かないと受け入れられないのでしょうしね
その子が落ち着いてから、私はゆっくり話し始めました。
「ユウちゃん(仮名)と、ナミちゃん(仮名)は、言い方はきつく聞こえるけど、怒ってるんじゃないよ。
教えてあげようと思って一生懸命言うと、言葉がきつくなって怒ったみたいに聞こえるの。
マユちゃん(仮名)と仲良く遊びたいから、ちゃんとルールを教えてあげたいだけなんだよ。
それだけは分かってあげて。でも、マユちゃんには、怒ってるように聞こえたね。そのことは伝えるからね」と、いいました。
マユちゃんは、コクンとうなずき、納得した様子
次は、ユウちゃんとナミちゃんです。
「二人が言ってることは間違ってないんだけどね、ただ、ちょっと言葉がきつく聞こえちゃうみたい。
もう少し、優しく言える?」
すると、ユウちゃん、せつなげにいました。
「私、気をつけてるもんただ、声が大きいからそう聞こえるだけだもん!私、悪くないもん
」
「そうだね、ユウちゃんは元気いっぱいだもんね。元気なのはとってもいいことだよ。悪くない。
もしかして、よくこうやって注意されるの?」
「そうだよ、ユウは、いっつもいっつも性格がキツイっていわれて、死にたいくらい嫌なの!!」
「そうか・・・それは辛いね」
私はユウちゃんを膝に入れました。
「ユウちゃんの性格はきつくないよ。みんなよりたくさん言葉を知っていて、エネルギーにあふれてるんだよ
その元気さはすばらしいものだよ。周りの女の子たちよりも、エネルギーがいっぱいあるんだから
だから、どうか、ショボンとした女の子にならないで。周りにまた同じように言われても、傷つかないで」
「じゃあ、言われても無視したらいいの?」
「ううん。人を傷つけないような言い方を研究してみて。きっとユウちゃんならできるよ。
でも、その元気さは大事にして」
こういうケンカはとても切ないです。
どちらも悪くない。心のちょっとした行き違いと、持っているエネルギー量の違いからきているから。
それぞれの個性を認め合うには、まだもう少し、時間が必要なようです