どちらが悪い?・・・いいえ、どちらも。 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

昨日、小学1年生の女の子が、公園で遊んでいる最中にケンカになりましたランドセル汗

ケンカの原因は、ちょっとしてゲームのルールのことです。

一人がルールを違って覚えていて、一緒にゲームをしていたほか二人が、「違うよ~」と、教えてあげると、

その言い方のきつさに、責められている気になって、一人が泣き出してしまったのです泣


ずいぶん激しく泣いていたので、ちょっと仲裁に入って話を聞くと、

「いつもそうやって怒るのやめて。私は、教室でもいっつも我慢してるんだからムカツク

と、クラスで起きた今までのことも含めて、我慢が爆発した様子爆発


私の胸でかなりの間、その子は泣いていました。

「そうか、今までにも傷ついていたんだね」と、背中をほぐしながら話を聞くと、涙が一時あふれて、

だんだん気持ちを吐き出すごとに、落ち着いてきました。

もともと、ちょっとプライドが高い子なので、間違いを指摘されることも、彼女にっとは傷の一つなのです。

だけど、負けを認めたくなくて、泣かずにいた今までの日々が、ワッと関を切ったのでしょう汗

辛い時は泣くのが一番涙泣いて、スッキリ元気になることが大事です。

それにプライドが邪魔して、自分がルールを間違っていたことも、泣かないと受け入れられないのでしょうしねウィンク


その子が落ち着いてから、私はゆっくり話し始めました。

「ユウちゃん(仮名)と、ナミちゃん(仮名)は、言い方はきつく聞こえるけど、怒ってるんじゃないよ。

 教えてあげようと思って一生懸命言うと、言葉がきつくなって怒ったみたいに聞こえるの。

 マユちゃん(仮名)と仲良く遊びたいから、ちゃんとルールを教えてあげたいだけなんだよ。

 それだけは分かってあげて。でも、マユちゃんには、怒ってるように聞こえたね。そのことは伝えるからね」と、いいました。

マユちゃんは、コクンとうなずき、納得した様子四つ葉


次は、ユウちゃんとナミちゃんです。

「二人が言ってることは間違ってないんだけどね、ただ、ちょっと言葉がきつく聞こえちゃうみたい。

もう少し、優しく言える?」

すると、ユウちゃん、せつなげにいました。

「私、気をつけてるもん怒ただ、声が大きいからそう聞こえるだけだもん!私、悪くないもんぷっくっくな顔

「そうだね、ユウちゃんは元気いっぱいだもんね。元気なのはとってもいいことだよ。悪くない。

もしかして、よくこうやって注意されるの?」

「そうだよ、ユウは、いっつもいっつも性格がキツイっていわれて、死にたいくらい嫌なの!!」

「そうか・・・それは辛いね」


私はユウちゃんを膝に入れました。

「ユウちゃんの性格はきつくないよ。みんなよりたくさん言葉を知っていて、エネルギーにあふれてるんだよガッツ 

 その元気さはすばらしいものだよ。周りの女の子たちよりも、エネルギーがいっぱいあるんだから!!

 だから、どうか、ショボンとした女の子にならないで。周りにまた同じように言われても、傷つかないで」

「じゃあ、言われても無視したらいいの?」

「ううん。人を傷つけないような言い方を研究してみて。きっとユウちゃんならできるよ。

 でも、その元気さは大事にしてハート


こういうケンカはとても切ないです。

どちらも悪くない。心のちょっとした行き違いと、持っているエネルギー量の違いからきているから。


それぞれの個性を認め合うには、まだもう少し、時間が必要なようですさくらんぼ