小学校1年生の時、担任の先生がお休みをして、校長先生が授業に来てくれました。
校長先生は、雲の上の人というくらい遠い存在だと感じていたので、その時間のことを今でもよく覚えています。
図工の時間でした。みんなで粘土をしました
校長先生は粘土で、丁寧にゾウを作っていました。
一つの塊から足を作り、顔をひねり出し、鼻を伸ばし、見事なゾウになっていきました
鼻歌を歌いながら作られていて、とっても楽しそうだったのが、子ども心に嬉しくなったものでした。
大人のエライ先生でも、子どものすることを一緒に楽しんでくれるんだなあ~と。
その時、校長先生は言われました。
「どうだい?粘土は楽しいかい?
この“夢中になること”が大事なんだよ。
“ながら”が一番良くない。
テレビ見ながらご飯を食べたり、宿題しながらお菓子を食べたり、
“ながら”をすると、結局どれも楽しめていないと同じことなんだ」
最近の若者は、お風呂になんでも持ち込んで、ご飯だってお風呂で食べたりするそうです
そういうお風呂充実グッズが、いっぱいあるとか。
確かにお風呂を楽しむために、工夫をすることは大切だと思いますが、
“ながら”のための楽しみ方だとしたら、やっぱりどちらも楽しめてないのかもしれません
今の今を丁寧に生きることの大切さを、私はその校長先生に学びました。
大変な時でも、今に集中して楽しむ。
そんな生き方をしていたいです