学童保育で働いていると、学童で親の帰りを待つという環境にありますから、
中には圧倒的に愛情不足の子がいます
(もちろん、家で過ごすのが短時間でも、親との愛情関係がいい子もいっぱいいますよ)
愛情不足の子は、やはりどこかで愛情を得ようとしますから、一年生とか小さい子ほど甘えてきます
でも、そろそろ二年生になる子どもたち、自分たちの中でも、
いつまでも人に甘えていたらいけないという意識が育っているようで、指導員に
甘えている子に、「赤ちゃんみたい」と、冷やかす子もいます。
そうか・・・こうやって人に言いながら、自分の心をコントロールしていくんだなあと感心します。
でも、もっと甘えたい子はすきを見て、抱っこおんぶ、お膝に入るなど、まだまだかわいいものです。
これも一年生に限らず、大きくなってきても甘える子はいっぱいいます。
こうして、あたたかく包まれる場所があるからがんばれるなら、私は甘えるのも時には大事と思います
でも、人によってはそういう甘えを嫌う人もいます。
あまり甘えさせてはいけない、という教育法もありますし、
指導員でも親でも、いろんな人の中で育つことがいいんだと私は思います。
それが昨日は、学童全体がリラックスムードで、ほかの指導員さんもわりと子どもを甘えさせていました
今まであまり甘えなかった子も、なんとなく甘えられるムードでした。
私のところにも、次々、子どもたちが甘えに来ました。
私もぎゅっと抱きしめたり、話を聞いたり、いろんなふれあいをして、子どもを受けとめます。
これは私にとっても至福の時です
その中に、最近、少し元気がなかった一年の男の子がいました。
久しぶりに私の所に来ると、私の上に登ったり下りたり…
彼の心が安定するほどに、顔が穏やかになっていきました
時には人に思いっきり甘えて、あたたかな触れ合いを得て元気になる。
弱さとかだらしなさではなく、そういうことが認めてもらえる場が、子どもにも大人にも大事だと思います。
古いSMAPの歌に
「愛がないと すごく疲れるよ
明日も 生きて 生きて 生きていくのに
愛がないとすごく疲れるよ
それでも 食べて 食べて じゃなきゃもたない・・・」というのがあります。
これは恋に歌ですが、確かにそうだと、愛情不足になると、私はこの歌を思い出します。