生き方がセリフに出るんだね! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

今日、山の上にある小学校で、こどもミュージカル「オズの魔法使い」の指導をしてきました学校きらきら!!

この学校のミュージカル指導は、かれこれ10年ほど通っているので、

子どもたちもミュージカルに慣れ親しんでいますおんぷ

表現の指導も、こどもの耳にすっと入り、どんどん演技がよくなっていくので、指導するのが楽しいですキャッ☆ハート


今日は物語の前半からやっていったのですが・・・カラスとかかしのシーンで、面白い発見をしました発見

かかしはいつもカラスに馬鹿にされていて、でも、そんなのどこ吹く風であっけらかんをしています。

かかしには「知恵がなくて、考えることができないから」というのが、物語の表向きな表現ですが、

誰かに少しくらい馬鹿にされても、きついことを言われても、

気にせず、明るく切り返すかかしの生き方もステキだと、表現を通して知ってほしいという願いもあります四つ葉


カラス役の子達は、だいたいがヤンチャな子達がなっていますカラス音符

セリフもちょっとからかったり、馬鹿にしたり、楽しくリズミカルに、脚本を書いています。


子どもたちは元気いっぱいにやっていたのですが・・・

一人の男の子に、「かかしを横目で見ながらイヤミを言う演技」を指導するのですが、

その子は一向にそれがうまくいきません。


「こうやってみて!!」と具体的にやって見せたり、「横目でやるんだよ」と言ったり、

ほかの子たちもみんなできるのに、そのセリフを言う、とうの本人だけができません。

どうなるかというと、どうしても、かかしのほうを見てまっすぐに言ってしまうのです汗


「ああ、そうか」と、気づきましたなっ・・・なんと!

その子の精神構造の中に、「人を横目で見る」という感性がないのです。

まっすぐで、相手にちゃんと向かい合いたい子なので、そういうセリフの言い方ができないのです。


ここがプロを育てる養成所なら、演技ができるまであの手この手で訓練しますが、

ここは学校で、しかも「こどもの自然で 素直で 豊かな全身表現を伸ばす」取り組みです。

ですから、その子の精神構造に、そういう優しいものが見えたことが、みんなの喜びになりました花


息は生き方を表す。

その息が、その人自身の行動を生む。

まさにそれを実証した一日でしたハートぃっぱぃ