表現の極意…ひそめる演技の大切さと子どもの叱り方 | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

子どものときに増田先生のミュージカルと出会った子どもは、

よくよく、世間のミュージカルもそれと同じだと思ってしまいがちです汗

それは、その指導があまりに自然で、こどもの心と体に馴染みやすいからなのですが・・・

大人になって、知識や経験が付いていると、それが邪魔して頭で理解しようとするあまり、

逆に受け入れにくくなることもあります。


昨日のミュージカルで、白雪姫が毒リンゴを食べて、倒れているのを嘆く歌を練習しました涙怒涙

この歌では、白雪姫が、もう生き返らないと思うあまり、みんなの声が、悲しみに詰まっていないといけません。

特に胸椎3番(胸のあたり)をキュウッと詰めて、悲しみの中から、声を絞り出すようにすることが重要ですビックリ


最初はうまくいかなかった子どもたちも、その体の変化を感じだすと、スッと胸をつめて歌い出します泣

感情からだけでなく、体を変えることで、演技はさらに深まります。


でも、この体を変えるというのが、大人には難しいです。

それは日常のストレスで、体を固めていることが多いので、自由にゆるめたり固めたりがしづらいのです。

だからこそ、表現前の「体ほぐし・心ほぐし」は重要ですコレ重要かおきらきら!!


もうひとつ、大人に分かりづらいのが、「息をひそめる」ということ。

たとえば、お妃が怒り狂うシーンがあったとしましょうQueenly怒り

すると、感情優先に演技をすると、ついついどなり散らしてしまいます。

すると喉は痛いし、聞いている人には、何を言っているか分かりません。


そういう時は、その怒りの中で、一番言いたい部分、あるいは怒りの頂点を見つけます富士山1

そして、その山の前には、一端ひそめることが大事です。

そして、徐々に盛り上がったり、一気に爆発したりします噴火

すると、最初をひそめたからこそ、爆発した時のエネルギーは、大きく感じられるのです。


これは、子どもを「ここぞ」というところで、叱るときにも応用できます。

怒鳴ってばかりでは、子どもにはその内容が伝わりません。

「これを言いたい」という前は、静かに話す。

あるいは、ドンと言いたいことを先に行ったら、あとは穏やかに話す。


表現を変えるには、まず具体的に体を変えるという演技法は、おそらくボディートークならでは、です。

体が変わると、息も変わり、この息が変わることが表現の極意です好