踊り苦手な子にとって、運動会や何かの行事の時に踊るというのは、ある意味、過酷な時間です
教えられても、全然頭に入らないし、見せられても何がポイントかわからない。
音楽は次々進むし、そろってないと怒られる
きっと、「一生 踊りたくない!」なんて、毎回思うのではないでしょうか。
でも、そういう子も、教え方をちょっと変えると、たちまち踊れるような指導法があります。
①「イメージ」に働きかけること。
②その子の内に持ってる動き(内動)を刺激すること。
③やって「楽しい!」と思えるよう、少しずつ、音楽に合わせていき、気が付いたらできていた!と、思わせること。
です。
私たちは心(感情)と体(内動)と頭(イメージ)を持って生きています。
ですから、この三つに効果的に働きかければ、踊るという全身表現は、たちまち楽しくなるのです
先日、学童の二年生が。キャンプに向けて、新たに踊りの練習を始めました。
もともとある踊りをまねるのですが、教えている指導員は、踊りが得意で、見ただけでスッと体に入るタイプです。
だからつい、みんなに背を向け、カウントをとりつつ、教えています。
するとさっそくできない子が出始めました。
つい、私もじっとしてられず、踊りに混じりに行きました。
そして、上記のポイントを有効に使い、子どもを盛りたてました
踊りはパラパラをもじったような、アップテンポなものです。
音に効果的に合わすことと、手があちこち移動するのがポイントです。
「肩・上・肩・・・1・2のパンチ! 肩・上・肩…ぐるっと回って…パンチ!!
足踏みランラン 横に進むよ~ ハ~イ
右・左・右 ジャンプ! 左・右・左・ジャンプ!!
肩に手・おろして おサルで下して ぐるっと回ってペンギンポーズ!!」
こういった感じで、踊りの特徴を、内動とイメージの言葉にして、その振りをする直前に言ってあげるのです。
特に「ジャンプ」や「パンチ」は、語気をはずませると、飛びやすくなります。
そして、終わるたびに「おお~!進んだね~」と、喜びを共有し、「難しいけど、音に合わしてみる?」と誘い、
「すごい!!めっちゃ、踊れてる!!」と、ちょっとできたのを、たっぷり味わう。
そのためにも、子どものほうを見ながら踊れたら、いうことありませんね
踊りが好きな子は、自分の体の中に、リズムや振りを取り込むのを、自然にしています。
でも、苦手な子も楽しく踊れるようにするのも、ちょっとした工夫次第です