今日は七夕です
母が昔、読んでくれた絵本には、空で年に一回しか会えない織姫と彦星が、久々に再開して、
織姫が嬉しくて涙するから、いつも雨とか…
季節的に雨が多いことと、昔話を融合する発想は、日本人特有の繊細な感性ゆえなのだろうと思います。
そして、笹に願いをはせる。今の自分を見つめ、何をかなえたいか考える、ちょっとした幸せな時間です。
皆さんは短冊に願いを書きましたか?
私の母は、昔からこういう季節行事をとても大事にする人です。
クリスマスやお正月など、メジャーな行事はもちろんですが、他のものもしっかりやった記憶があります。
お月見には山にすすきを取りに行き、団子を作り食べました
冬至のお風呂にゆずを浮かべ、夏至にはしょうぶ湯。節分には豆まきに恵方巻き…。
そして、それにともなう絵本を読んでくれました。
子どもの頃は行事ごとが楽しいので、その季節行事がどういいかなんて、考えたこともありませんでしたが、
大人になって思うのは、季節行事は、季節の節目を乗り越える知恵を、
子どもたちに伝える、暖かな手段なのだと思えます
家族と一緒に、季節を楽しみ、物語として吸収した自然の営みは、大人になった今も、心や体に生きています。
人間は常に、自然と一緒に生きています
そして、何より人間そのものが自然な生き物です。
人間の体の中には、まだまだ解明されていない、自然の働きがいっぱいあります。
ただわかっていることは、自然も人間も細胞レベルで常に、「よくなろう」として生きていること。
死ぬ直前まで、細胞は分裂し、新しく生まれていること。
その能力が、より良く発揮されるのに大切なのが、喜びです。
小さな喜びでもいいから、それをたっぷり感じていることで、生命は強く、豊かになります。
今日、七夕に願いたいことがあるということは、自分の人生を「よりよくしたい」と願うことです
そんな自分を大切に、今日もがんばろうと思います